Moto2アンダルシア予選:ベッツェッキPP獲得。長島執念の出走も15番手
Moto2アンダルシア戦予選が灼熱のコンディションの中行なわれ、マルコ・ベッツェッキがポールポジションを獲得。長島哲太はFP3での転倒の影響で欠場の可能性もあったが、なんとか出走。15番グリッドを手にした。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第3戦アンダルシアGPのMoto2クラス予選が行なわれ、マルコ・ベッツェッキ(SKY Racing Team VR46)がポールポジションを獲得した。
予選前に行なわれたフリー走行3回目では、開幕戦で優勝し第2戦も2位に入るなど、好調ぶりを維持してきた長島哲太(Red Bull KTM Ajo)が転倒。その際に脳震盪を起こしたことが疑われた。このため長島は、予選に出られないのではないか……そんな情報が舞い込む中、セッションスタート時刻を迎えた。
なおこの予選日は非常に暑くなった。Moto2クラスの予選開始時には、気温36度、路面温度57度と灼熱のコンディションである。
そんな中、Q1から激しいアタック合戦を繰り広げたが、エネア・バステアニーニ(Italtrans Racing Team)が1分41秒740でトップタイムを記録。シャビ・ビエルへ(Petronas Sprinta Racing)、シモーネ・コルシ(MV Agusta Forward Racing)、マルセル・シュロッター(Liqui Moly Intact GP)を含めた4人がQ2に駒を進めるという結果となった。
ただいずれのライダーも、セッション序盤に自己ベストのタイムを記録。つまり、路面温度が高くなりすぎたことにより、特にタイヤにとっては厳しいコンディションであったことが窺える。上位3人にいたっては、チェッカーフラッグが降られた段階では、すでにピットに戻っているという状態だった。
続いて行なわれたQ2にかけても、路面温度は徐々に上がりつつある状態。厳しい戦いになることが予想された。
予選出走が危ぶまれていた長島だが、ツナギを着た状態でガレージに登場。そして他のライダーらと共に、セッション開始直後にコースインしていった。
まずトップタイムを記録したのは、第2戦の勝者であるルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)。これをチームメイトのマルコ・ベッツェッキらが上回っていった。ただ、やはり路面温度が高すぎるのか、その後タイムを更新するライダーはなかなか現れず、各車ともピットに帰還していった。
残り約3分半というところで、サム・ロウズ(EG 0,0 Marc VDS)が2番手にジャンプアップ。彼は1セット目のタイヤで走り続け、このタイミングで自己ベストを更新した。
セッション最終版、ホルヘ・ナヴァッロ(Beta Tools Speed Up)とマリーニが自己ベストを更新するペースで走行するも、ラップの終盤でペースダウン。上位を脅かすには至らなかった。
結局1セット目のタイヤでトップタイムを記録したベッツェッキがポールポジションを獲得。ロウズが2番手、Q1から駒を進めたバスティアニーニが3番手となった。長島は15番手に終わった。
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マルコ ベッツェッキ | 9 | 1'41.728 | 156.523 | ||
2 | サム ロウズ | 8 | 1'41.765 | 0.037 | 0.037 | 156.466 |
3 | エネア バスティアニーニ | 8 | 1'41.845 | 0.117 | 0.080 | 156.343 |
4 | ホルヘ ナヴァッロ | 8 | 1'41.860 | 0.132 | 0.015 | 156.320 |
5 | ルカ マリーニ | 9 | 1'41.882 | 0.154 | 0.022 | 156.286 |
6 | ホルヘ マルティン | 7 | 1'41.957 | 0.229 | 0.075 | 156.171 |
7 | アロン カネット | 7 | 1'42.002 | 0.274 | 0.045 | 156.102 |
8 | ニッコロ ブレガ | 8 | 1'42.087 | 0.359 | 0.085 | 155.972 |
9 | トーマス ルティ | 8 | 1'42.107 | 0.379 | 0.020 | 155.942 |
10 | マルセル シュロッター | 9 | 1'42.175 | 0.447 | 0.068 | 155.838 |
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