Moto2アンダルシア決勝:バステアニーニ初優勝。長島魂の走りで11位、ランク首位堅持
Moto2のアンダルシアGP決勝レースが行なわれ、エネア・バステアニーニがクラス初優勝。長島哲太は11位に入り、ランキング首位を守った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第3戦アンダルシアGPのMoto2クラス決勝レースが行なわれ、エネア・バステアニーニ(Italtrans Racing Team)が優勝を果たした。
気温33度、路面温度51度という灼熱のコンディションで、Moto2クラスの決勝レーススタート時刻を迎えた。
ポールポジションのマルコ・ベッツェッキ(SKY Racing Team VR46)がホールショットを決め、逃げていくかに見えた。しかし3番グリッドからスタートしたエネア・バステアニーニ(Italtrans Racing Team)がこれをオーバーテイク。オープニングラップもそのまま先頭のポジションを維持して終えた。長島哲太(Red Bull KTM Ajo)はスタートから4つポジション落とし、19番手で1周目を走った。
先頭に立ったバステアニーニは、好ペースで飛ばして後続との差を開いていく。3周を走り終えた段階で、2番手に上がったルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)との差を0.5秒とした。
マリーニに抜かれたベッツェッキはペースが上がらず、マリーニとの差が徐々に開いていってしまう。レース中盤にして、優勝争いはバステアニーニとマリーニのふたりに絞られた感がある。
10周目、6番手を走っていたホルヘ・ナヴァッロ(Beta Tools Speed Up)が単独でクラッシュ。レースを終えてしまう。
11周目、マリーニがバステアニーニの背後にピタリとつけ、チャンスを伺うようになる。
一時ポジションを下げていた長島だが、その後は着実にポジションを上げ、14周目頃までには11番手まで浮上することになった。しかし、10番手を行くニッコロ・ブレガ(Federal Oil Gresini Moto2)との差は2秒以上ある状態だった。
ただ長島はこの差を削り取っていき、18周目の段階で8番手争いの集団に取り付いた。そして19周目、ブレガを一旦抜いたが、その後フロントのグリップを失いかけ、あわや転倒。なんとか立て直しに成功したが、ブレガにふたたび先行されてしまった。ただ、21周目のコース前半でオーバーテイクを完了し、10番手に浮上した。
先頭争いに目を転じると、一時はマリーニからプレッシャーをかけられていたバステアニーニだが、その後ペースを取り戻し、単独走行に。7番手あたりのマシンまでが1秒前後の間隔を開けて続くという状況となった。
結局バステアニーニはそのまま逃げ切り、Moto2クラス初優勝。2位にはマリーニ、3位がベッツェッキとなった。ただこの2位と3位に入ったSKY Racing Team VR46のふたりは、フィニッシュ後に喜びを分かち合おうとした際に絡み合って転倒を喫するというまさかのシーンがあった。仲が良いのはいいことだが、大事に至らなかったのは幸いというところだろう。
長島は最終ラップの最終コーナーでマルセル・シュロッター(Liqui Moly Intact GP)を抜きに行った際に、ラインがワイドになってしまう。その結果ステファノ・マンツィ(MV Agusta Forward Racing)に先行され、結局11位でのフィニッシュとなった。ただ、5ポイントを獲得したことで、ランキング首位の座を維持した。
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | エネア バスティアニーニ | 23 | - | 25 | |||
2 | ルカ マリーニ | 23 | 2.153 | 2.153 | 2.153 | 20 | |
3 | マルコ ベッツェッキ | 23 | 3.243 | 3.243 | 1.090 | 16 | |
4 | サム ロウズ | 23 | 3.817 | 3.817 | 0.574 | 13 | |
5 | アロン カネット | 23 | 9.155 | 9.155 | 5.338 | 11 | |
6 | ホルヘ マルティン | 23 | 11.988 | 11.988 | 2.833 | 10 | |
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