Moto2スティリア決勝:小椋藍、表彰台争うも痛恨ロングラップペナルティで5位に。優勝はVR46ベッツェッキ
MotoGP第10戦スティリアGPの決勝レースが行なわれ、マルコ・ベッツェッキが今季初優勝を手にした。小椋藍は優勝を争うも、痛恨のロングラップペナルティを受け、5位に終わった。
レッドブルリンクでMotoGPスティリアGPのMoto2クラス決勝レースが行なわれた。優勝は、SKY Racing Team VR46のマルコ・ベッツェッキだった。
スティリアGP決勝日は朝から雨が降った影響で、ウエットコンディションでウォームアップが行なわれた。Moto3クラス決勝は雨こそ上がっていたものの、ウエットレースが宣言されて実施。ただ続くMoto2クラス決勝の段階では路面もかなり乾きつつあり、ドライレースが宣言されてスタートを迎えた。
ポールポジションからスタートしたのはRed Bull KTM Ajoのレミー・ガードナー。2番手には日本人ライダーの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が、3番手にはベッツェッキが並んだ。
全25周の決勝レースがスタートすると、ベッツェッキが好スタートを切って先頭に浮上。レーシングライン以外はまだウエット路面となっている場所も多く、序盤の競り合いは、走行ラインが限られる難しいモノとなった。そんな中でも、トップ集団はスタート直後から後続を引き離していった。
オープニングラップを終えてのオーダーは、ベッツェッキ、ガードナー、ラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)、アロン・カネット(Aspar Team Moto2)の順。この4台がトップ集団を形成し、小椋は少し離れた5番手でそれを追った。
先頭集団は0.2〜0.3秒の間隔で続く縦長の隊列となり、大きな動きが見られないまま周回をこなしていった。ただ4番手のフェルナンデスは、徐々に遅れていくことになった。
先頭集団に動きがあったのは6周目。ターン1でミスのあったベッツェッキを見逃さず、カネットとガードナーがポジションを上げ、先頭にはガードナーが立った。
そのガードナーは、ここが仕掛けどころと見たか一気にペースをアップ。2番手のカネットを引き離しにかかった。
レース折返しとなる頃、2番手のカネットに対して3番手のベッツェッキと4番手の小椋が一気に接近。15周目にベッツェッキがターン1でオーバーテイクを仕掛けると、ここで順位が入れ替わった。小椋も後方でオーバーテイクのチャンスを伺っていたが、17周目に3番手に浮上。ただカネットも簡単にはポジションを明け渡さず、小椋を抜き返した。
2番手に浮上したベッツェッキは、先頭のガードナーを追ってペースアップ。0.8秒ほどあったギャップを1周ごとに削り、残り8周でテール・トゥ・ノーズ状態まで接近した。
残り7周、ベッツェッキはホームストレートで先頭を奪うと、ガードナーから反撃を受けつつも何とか先頭を堅守した。そして小椋もカネットを下して3番手の座を固めた。
2番手に後退したガードナーだが、彼は残り6周というところでコースオフするミスを喫してしまい、一気に5番手にまで後退。これで小椋は2番手にポジションを上げた。
ベッツェッキに徐々に接近し、優勝のチャンスも見え始めた小椋だったが、残り5周という段階でトラックリミット違反によるロングラップペナルティを科されてしまう。小椋は次周にペナルティを消化すると、5番手までポジションを落としてしまうことになった。痛恨のペナルティだったと言えよう。
先頭のベッツェッキはガードナーがコースオフによって後退した後も最速ペースで周回。ラストラップには1秒差を築いてトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を挙げた。2位はカネット、3位はアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)だった。
小椋はロングラップペナルティで5番手にポジションを落とした後は、4番手のガードナーを猛追。最終周にはファステストラップを更新する走りで迫ったが、0.066秒届かず5位でのフィニッシュとなった。
なお小椋はロングラップペナルティを消化する際、白線を踏んでしまったことでさらに3秒のタイム加算ペナルティを科された。しかし後続とは5秒以上のギャップを築いていたため、最終的に5位を確保することができた。
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | マルコ ベッツェッキ | 25 | - | 25 | |||
2 | アロン カネット | 25 | 1.171 | 1.171 | 1.171 | 20 | |
3 | アウグスト フェルナンデス | 25 | 3.260 | 3.260 | 2.089 | 16 | |
4 | レミー ガードナー | 25 | 3.856 | 3.856 | 0.596 | 13 | |
5 | 小椋 藍(Ai Ogura) | 25 | 6.922 | 6.922 | 3.066 | 11 | |
6 | Celestino Vietti Ramus | 25 | 9.390 | 9.390 | 2.468 | 10 | |
7 | ラウル フェルナンデス | 25 | 9.590 | 9.590 | 0.200 | 9 | |
8 | ソムキャット チャントラ | 25 | 12.217 | 12.217 | 2.627 | 8 | |
9 | シャビ ビエルへ | 25 | 12.747 | 12.747 | 0.530 | 7 | |
10 | マルセル シュロッター | 25 | 12.874 | 12.874 | 0.127 | 6 | |
フルリザルトを見る |
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。