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レースレポート

Moto2オーストリア決勝:2位小椋藍、Moto2クラス初表彰台獲得! フェルナンデス、KTMホーム戦で優勝

MotoGP第11戦オーストリアGPのMoto2クラス決勝が行なわれた。優勝はラウル・フェルナンデス。また日本人ライダーの小椋藍が2位でMoto2初表彰台を獲得した。

Ai Ogura, Honda Team Asia

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPの第11戦オーストリアGPのMoto2クラス決勝が行なわれ、日本人ライダーの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が2位でフィニッシュし、同クラスで初の表彰台を獲得した。優勝はRed Bull KTM Ajoのラウル・フェルナンデスだった。

 予選で小椋は3番手フロントロウを確保。ポールポジションはサム・ロウズ(Elf Marc VDS Racing Team)、2番手にはラウル・フェルナンデスが並んだ。

 快晴のコンディションで全25周の決勝レースがスタートすると、まずはPPのロウズが順当に先頭を確保。フェルナンデス、小椋がそれに続いた。

 ラウル・フェルナンデスはすぐにロウズをかわしてトップに浮上。ロウズと小椋、さらにアウグスト・フェルナンデス(Elf Marc VDS Racing Team)の3人を引き連れる形で縦長のトップ集団を形成した。

 5周目にはターン3で小椋がロウズをオーバーテイク。若干逃げつつあったラウル・フェルナンデスを追い始めた。

 その後優勝争いは徐々にラウル・フェルナンデスと小椋の2台が抜け出す形に。ふたりは0.3〜0.4秒ほどの間隔を空けて周回を続け、拮抗した状況のままレースは折返しを過ぎた。

 この状況はレース残り10周を切っても続き、3番手のアウグスト・フェルナンデスまでが0.5秒ほどのほぼ等間隔で並んだ。

 小椋はレース残り5周となっても、0.4秒ほどの差でラウル・フェルナンデスを追走。彼が動きを見せたのはこの頃だった。

 徐々に差を詰め始めた小椋は、残り3周のタイミングで最速セクタータイムを刻むなど、ラストスパートを開始。ただラウル・フェルナンデスもこれに応じてプッシュを始め、差が縮まらなくなってしまった。

 最終的にはラウル・フェルナンデスがさらにスパートしたような格好となり、ふたりのギャップは一気に拡大。最終ラップには0.8秒以上の差となった。

 そしてラウル・フェルナンデスはその差をキープしたままトップチェッカー。今シーズン4勝目を挙げた。チームメイトでポイントランク首位のレミー・ガードナーが7位に留まったことで、その差を大きく縮めることに成功した。

 2位は小椋で、同クラスで初の表彰台を獲得した。なお日本人ライダーによる表彰台の獲得は、2020年第2戦スペインGPで2位を獲得した長島哲太以来だ。3位にはアウグスト・フェルナンデスが入った。

 今回ワイルドカード参戦した羽田大河(Pertamina Mandalika SAG Teluru)は21位完走でレースを終えた。

 

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順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Spain ラウル フェルナンデス 25 -       25
2 Japan 小椋 藍(Ai Ogura) 25 0.845 0.845 0.845   20
3 Spain アウグスト フェルナンデス 25 2.747 2.747 1.902   16
4 United Kingdom サム ロウズ 25 4.412 4.412 1.665   13
5 Thailand ソムキャット チャントラ 25 8.850 8.850 4.438   11
6 Italy Celestino Vietti Ramus 25 8.782 8.782     10

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