レースレポート

Moto2アメリカズ決勝:フェルナンデス今季7勝目。ガードナー転倒でタイトル争いは振り出しへ

MotoGP第15戦アメリカズGPのMoto2クラス決勝が行なわれた。優勝はラウル・フェルナンデスだった。

Raul Fernandez, Red Bull KTM Ajo

Raul Fernandez, Red Bull KTM Ajo

Gold and Goose / Motorsport Images

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズでMotoGP第15戦アメリカズGPのMoto2クラス決勝が行なわれ、Red Bull KTM Ajoのラウル・フェルナンデスが優勝を果たした。

 今回、Moto2クラスにはレギュラー参戦の小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)に加え、もうひとり日本人ライダーが参戦。昨年までMoto2を戦っていた長島哲太が、ロレンソ・ダラ・ポルタの代役としてItaltrans Racing Teamから参戦している。

 予選でポールポジションを獲得したのは、ラウル・フェルナンデス。さらにチームメイトのレミー・ガードナーが2番手に続いた。タイトルを争うふたりが予選で隣り合う形だ。小椋は8番手、長島は21番手からのスタートだ。

 全18周のレースが開始されると、先頭は順当にフェルナンデスがリード。ガードナーがそこに続き、序盤から積極的に前を狙った。しかし良好なスタートを切ったファビオ・ディ・ギャナントニオ(Federal Oil Gresini Moto2)やキャメロン・ボービエ(American Racing)に追い抜きを許してしまい、フェルナンデスがトップを一人で逃げる形になった。

 前を早めに追いたいガードナーは何とか4周目にポジションを2番手にまで戻すことに成功。この時点でフェルナンデスとは1.2秒ほどの差となっていた。

 ガードナーは何とか3番手以下を離して追い上げを開始しようとしていたが、7周目のターン15でまさかの転倒。再始動を試みたが、それも難しく、リタイアせざるを得なかった。

 トップを快走するフェルナンデスはレース折返しとなる9周を終えた段階で、2秒のギャップを確立。2番手のディ・ギャナントニオと3番手のマルコ・ベッツェッキ(SKY Racing Team VR46)らもそれぞれ1秒以上のギャップを設けており、レースは膠着した状況となっていた。

 フェルナンデスの独走体制は崩れず、そのまま18周を走りきってトップでチェッカー。今シーズン7勝目を挙げた。2位はディ・ギャナントニオ、3位はベッツェッキだ。

 第14戦終了時点ではポイントリーダーのガードナーと2番手のフェルナンデスの差は34ポイントだったが、ガードナーのリタイアによって、タイトル争いは9ポイント差と非常に僅差の状態となった。

 日本勢は最終的に小椋が7位でフィニッシュ。長島はレースを通じて徐々にポジションを上げ、16位でのフィニッシュとなった。

 

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順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 Spain ラウル フェルナンデス 18 -       25
2 Italy ファビオ ギャナントニオ 18 1.734 1.734 1.734   20
3 Italy マルコ ベッツェッキ 18 3.100 3.100 1.366   16
4 Spain アウグスト フェルナンデス 18 4.061 4.061 0.961   13
5 United States Cameron Beaubier 18 5.381 5.381 1.320   11
6 Italy トニー アルボリーノ 18 7.577 7.577 2.196   10
7 Japan 小椋 藍(Ai Ogura) 18 11.087 11.087 3.510   9
8 Spain シャビ ビエルへ 18 14.949 14.949 3.862   8
9 Spain マルコス ラミレス 18 16.051 16.051 1.102   7
10 United Kingdom Jake Dixon 18 18.278 18.278 2.227   6

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