Moto2チェコ予選：マルケスが“兄マルク”を彷彿とさせる走りでPP獲得！　長島17番手

　MotoGP第10戦チェコGPのMoto2クラス予選が行われ、EG 0,0 Marc VDSのアレックス・マルケスがポールポジションを獲得した。

　Moto2クラス参戦中の長島哲太（ONEXOX TKKR SAG Team）は、予選Q2からの出走となった。

■Q1：ガードナー、NTSのベンスナイデルがQ1突破

　直前に行われたMotoGPクラスの予選の際は、走行ラインの一部が乾いている状態だったが、Moto2クラスの予選が始まる頃には再び路面はウエット状態となった。

　セッション序盤にはジェイク・ディクソン（Sama Qatar Angel Nieto Team）が2分14秒069をマークしひとまずのトップとし、そこにジョー・ロバーツ（American Racing KTM）が2分14秒830で続いた。

　だが、ロバーツはハイサイドを起こして転倒を喫してしまう。マシンを再始動することができず、ロバーツはマシンを押してコース脇を走った。

　セッション終盤にはホルヘ・マルティン（Red Bull KTM Ajo）が2番手に浮上。ただ、チェッカー後のラップでレミー・ガードナー（ONEXOX TKKR SAG Team）が2分13秒565をマークしトップに躍り出ると、ボー・ベンスナイデル（NTS RW Racing GP）、マルコ・ベッツェッキ（Red Bull KTM Tech 3）らがQ2進出圏内に割って入り、マルティンはQ2進出を逃してしまった。

■Q2：アレックス・マルケス、難コンディションを制しPP。

　まずはQ1突破組のベッツェッキが2分13秒999でトップに立ち、同じくQ1組のディクソン、ベンスナイデルがそこに続いた。

　セッション中盤にはファビオ・ディ・ジャナントニオ（Beta Tools Speed Up）が2分14秒147で3番手に割って入った。そして各車がピットに戻ると、スリックタイヤへの交換準備を始めた。

　残り4分を切り、アタックも激しさを増してくるが、サム・ロウズ（ Federal Oil Gresini Moto2）が2分13秒368をスリックタイヤでマークし、一気にトップへ躍り出た。

　残り1分、ディ・ジャナントニオが1分12秒053と大幅にタイムを縮め、トップタイムをロウズから奪うも、その直後にマルケスが2分9秒888と圧倒的なタイムをマークし次々とトップが入れ替わっていく。

　チェッカー後のラップではロウズが2分8秒805を記録しトップに躍り出たが、またもやマルケスがタイムを更新。2分6秒787と2秒の大差をつけてトップを奪い返した。

　これでセッションは終了し、マルケスがポールポジションに。奇しくもMotoGPクラスのポールポジションを獲得した兄マルク・マルケス（レプソル・ホンダ）と同じような経過でポールポジションを獲得した形だ。

　2番手はロウズ。スリックタイヤでのアタックが上手く機能したがマルケスには届かなかった。3番手はロレンソ・バルダッサーリ（FLEXBOX HP 40）が入った。

　なお、長島はQ2でタイムを伸ばせず17番手で予選を終えている。

【リザルト】Moto2チェコ　予選結果

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差
1	アレックスマルケス	6	2'06.787
2	サムロウズ	6	2'08.805	2.018	2.018
3	ロレンソバルダッサーリ	6	2'10.766	3.979	1.961
4	ニッコロブレガ	6	2'11.377	4.590	0.611
5	ファビオギャナントニオ	7	2'12.053	5.266	0.676
6	マルコベッツェッキ	7	2'12.273	5.486	0.220
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