Moto2カタールテスト3日目：ロウズが僅差のトップ。小椋藍は12番手でテスト締め括り

　カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれているMoto2の2021年プレシーズンテスト。その最終日はサム・ロウズ（Elf Marc VDS Racing Team）がトップタイムをマークし、小椋藍（IDEMITSU Honda Team Asia）は12番手だった。

　ここまでの2日間、上位のタイムが拮抗していた今回のMoto2カタールテストだが、最終日も上位3台が0.048秒差以内という僅差となった。ロウズはマルコ・ベッツェッキ（SKY Racing Team VR46）、初日トップタイムのレミー・ガードナー（Red Bull KTM Ajo）とタイム更新合戦を繰り広げた後、ベッツェッキを0.013秒差、ガードナーを0.048秒差で退け、トップでテストを終えた。

　昨年、練習走行中の転倒で手首を負傷して療養していたジェイク・ディクソン（Petronas Sprinta Racing）は、怪我明けとは思えないパフォーマンスを見せている。彼は2日目に5番手タイムを記録すると、最終日もチームメイトで2日目トップタイムのジャビ・ビエルヘを退け4番手タイムをマークした。

　ビエルへに次ぐ6番手に入ったのはPertamina Mandalika SAG Teamのボー・ベンドスナイダー。ニッコロ・ブレガ（Federal Oil Gresini Moto2）が7番手で続いた。

　Moto3からの昇格組では、8番手のラウル・フェルナンデス（Red Bull KTM Ajo）が最上位。昨年のMoto3王者アルベルト・アレナス（Inde Aspar Team）が9番手、そのチームメイトであるアロン・カネットが10番手につけた。

　昨年アレナスとタイトル争いを展開し、Moto3ランキング3位という実績をひっさげてMoto2に昇格してきた小椋は、初日18番手、2日目13番手、そして最終日12番手と、徐々にその順位を上げてテストを締めくくった。最終日のベストタイムは1分59秒334、トップタイムとの差は0.676と、いずれも3日間を通して最も良い数字となった。