レースレポート

Moto2バレンシア決勝:ビンダー3連勝でシーズンに幕。長島哲太は22位

MotoGP最終戦バレンシアGPMoto2クラスの決勝はブラッド・ビンダーが優勝した。長島哲太は22位だった。

Brad Binder, KTM Ajo

Brad Binder, KTM Ajo

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP最終戦バレンシアGPのMoto2クラスの決勝が行われ、ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)が優勝。オーストラリアGPからの3連勝を果たした。

 直前に行われたMoto3クラスの決勝で赤旗が掲示されたということもあり、決勝開始時刻が30分遅れて12時50分(日本時間20時50分)となった。さらに周回数も25周から16周とかなり短縮された。

 フロントロウはホルヘ・ナヴァッロ(MB Conveyors Speed Up)、ホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)、ステファノ・マンツィ(MV Agusta Temporary Forward)の3台。長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は21番グリッドからのスタートとなった。

 まずホールショットを奪ったのはマルティンだった。2番手には5番グリッドスタートのトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が続いた。ルティの勢いは止まらず、2周目にはマルティンを交わしてトップに浮上した。

 逃げの体勢に入ったルティを追いかけるのは、ビンダー。ビンダーとルティはポイントランキング2位をかけて争っているふたりだ。

 レースは折り返しとなるも、ルティ、ビンダーのオーダーは変わらず。先頭争いに食らいついていたナヴァッロは、徐々に4番手のマンツィに迫られるという展開となった。そして予選15番手グリッドに沈んでいた今季のチャンピオン、アレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)は5番手まで浮上してきた。

 白熱するトップ争いだが、残り6周でビンダーが先頭に。しかしビンダーのバイクは挙動が安定せず、ターン6でアウトに膨らんでしまい、ルティが再びトップに立った。

 残り4周、マルケスがターン11で転倒。王者らしい追い上げを見せていたが、ここで戦列を離れることになってしまった。

 仕掛けるタイミングをうかがっていたビンダーが残り2周で再び首位に。このバトルの間にナヴァッロとマンツィが追い付き、ファイナルラップは4台による優勝争いとなった。

 先頭に立ったビンダーは一気にスパートをかけ、他のライダーを引き離してトップでチェッカー。終盤3レースを3連勝で締めくくってランキング2位を手中に収め、自身のMotoGP昇格に華を添えた。2位にルティ、3位にはナヴァッロが入った。

 長島は22位でフィニッシュ。最終的なランキングは14位となった。なお、長島は来季Red Bull KTM AjoからMoto2クラスに継続参戦する。

【リザルト】MotoGP最終戦バレンシアGP:Moto2クラス決勝

順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント
1 South Africa ブラッド ビンダー 16         25
2 Switzerland トーマス ルティ 16 0.735       20
3 Spain ホルヘ ナヴァッロ 16 1.045       16
4 Italy Stefano Manzi 16 1.185       13
5 Spain ホルヘ マルティン 16 8.066       11
6 Spain アウグスト フェルナンデス 16 8.311       10
7 Spain シャビ ビエルへ 16 9.922       9
8 Italy ルカ マリーニ 16 11.085       8
9 Italy ファビオ ギャナントニオ 16 11.739       7
10 United Kingdom サム ロウズ 16 12.362       6

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