MotoGPコラム:”正念場”鈴木竜生、「もはや9位では満足できない」

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MotoGPコラム:”正念場”鈴木竜生、「もはや9位では満足できない」
2018/04/24 10:19

MotoGPアメリカズGPのMoto3クラスで9位に入った鈴木竜生。しかし今年4年目……もはや9位は満足できる結果ではない。

 2018年MotoGP第3戦アメリカズGPで、Moto3クラスを戦う鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が9位のチェッカーフラッグを受けた。

 開幕戦カタールGPではフリープラクティスで右手首を負傷して、以後のセッションを欠場。第2戦アルゼンチンGPは決勝レース開始早々に他車からの追突を受けて転倒し、2戦連続でノーポイントとなっていた。それだけに、今回の第3戦でようやく悪い流れを断ち切った格好だ。

 金曜のフリープラクティスで11番手とまずまずの走り出しになった鈴木は、ウエットセッションになった土曜午後の予選でも安定した速さでタイムシートの上位につけた。路面が乾いてきた予選終盤にはスリックタイヤに履き替えてタイムアタックに挑み、4番手タイムを記録。自己ベストタイの2列目4番グリッドを獲得した。

「セッション中はずっと単独で走っていて、惜しいことにジョン(マクフィー)を引っ張る形で走っていたので、最後にジョンに3番グリッドを持って行かれてしまいました」

 そう話す鈴木の口調からも、初フロントローを逃してしまった悔しさは窺えたが、「今回のウィークはどのセッションでも、どんなコンディションでも安定して上位で走れているので、落ち着いて行けば明日はきっと自然に上位陣で走れるだろうし、大丈夫じゃないかと思います」と、日曜の決勝に向けた抱負を述べていた。

 その決勝レースでは、レース序盤から上位陣を構成し、トップ集団の中で周回を続けた。しかし、全17周の折り返し地点を過ぎたあたりで前の選手がペースを落としたあおりを受け、表彰台を争うグループから1秒以上離されてしまった。以後は、このグループの中で前を争う戦いとなり、最後はグループ内の2番手、全体9位でゴールラインを通過した。

「シーズン最初の2戦を走りきれていなかったので、今日のレースでは序盤の5〜6周をかなり慎重に走りすぎたために前との差ができてしまって、それが敗因になってしまいました」

 そうレース展開の反省をする反面、「3戦目をなんとかトップ10で終われました。次からはヨーロッパラウンドが始まるので、ここから持ち直していくために今後につながるレースになったと思います」と第4戦以降の展開に期待をつないだ。

 今年でMoto3クラス4年目のシーズンを迎える鈴木は、昨年は8回のトップ10フィニッシュを果たしている。もはやシングルフィニッシュという結果だけでは素直に喜べないレベルに差し掛かっているのもまた、事実だ。

「予選が良かったので9位というリザルトは悔しいけれど、ペースは良かったし、しっかり走り切れました。でも、この位置は最低条件で、これくらいの順位でフィニッシュするのは当然だし、今の自分はさらにその上を目指してステップを踏まなければいけないこともわかっているので、気持ちとしては五分五分というか、普通ですね。開幕戦と2戦目で結果を残せなかったぶんを取り戻して、やっとスタートを切ることができました」

 欧州勢の選手たちが本領を発揮し始める次戦以降のレースで毎戦表彰台争いをできれば、鈴木はMoto3のトップライダーと誰もが認める存在になれるだろう。しかしそれは、これから始まる欧州の転戦で高水準の走りをできなければ一流選手にはなれない、ということでもある。つまり、表彰台圏内が手に届きそうなところまで来た現在の状況は、鈴木にとっていよいよこれからが正念場、ということを意味してもいるのだ。

取材・執筆/西村章

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この記事について

シリーズ Moto3
イベント オースティン
ロケーション サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
ドライバー 鈴木 竜生
記事タイプ 速報ニュース