Moto3初年度に王者となったペドロ・アコスタ「MotoGPに上がるチャンスはあった」

Moto3クラスでルーキーながら2021年シーズンチャンピオンに輝いたペドロ・アコスタはMotoGPクラスへ直接昇格するチャンスがあったと明らかにした。

Pedro Acosta, Red Bull KTM Ajo

Pedro Acosta, Red Bull KTM Ajo

Gold and Goose / Motorsport Images

 スペイン出身のペドロ・アコスタは16歳でロードレース世界選手権Moto3クラスにデビューを果たすと、驚異的なパフォーマンスを見せ、初年度にチャンピオンを獲得する素晴らしい結果を残した。

 その才能が見初められ、KTMは2024年までの長期契約をアコスタと結び、将来的にMotoGPクラスへ参戦させるロードマップを発表。2022年シーズンはRedBull KTM AjoチームからMoto2クラスにステップアップする。

 ただ、アコスタにはダリン・ビンダーが来季MotoGPクラスに昇格するように、“飛び級”を選ぶことも可能だった。アコスタ自身も、MotoGPクラスへの飛び級昇格の選択肢があったことは認めているが、参戦可能年齢の制限(MotoGPクラスは18歳以上/アコスタは現在17歳で、誕生日は来年5月25日)も関わってくるため、経験を積むためにもMoto2クラスへ進むことを選んだという。

 アコスタはDAZNのインタビューに対し、「そうだね、その選択肢はあったよ」と答えつつ、以下のように飛び級を選ばなかった理由を語った。

「MotoGPに参戦するとなった場合、僕はシーズンの途中で18歳になる。飛び級をしてまでMotoGPに行く意味はなかった」

「Moto2に行く意味は、経験を積みMotoGPに行くための準備をすることだ。そしてそれが僕にとって重要だった」

「大切なことは、下(Moto2)で勝つことでなはく、上(MotoGP)で上手くやるために準備をすることだ。僕は飛び級する意味はないと思う」

「僕の祖父は既にMotoGPのことを考えているけど、今の僕の目標はMoto2だ」

「KTMは僕を信じてくれ、レッドブルは僕に全てを与えてくれた。そしてこれ(チャンピオン獲得)が彼らにできる最高の恩返しだ。ここに長くいられることを願うよ」

 アコスタは史上最年少チャンピオン記録を塗り替えるまでは、あと1日届かなかったが、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)など他のライダーと自分を比べることはないと語った。

「僕は自分を自分自身と比較したい。そうすれば、進歩したのか、後退したのか常に分かるからね」

 
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