
MotoGP第14戦アラゴンGPのMoto3クラス決勝が行われ、ホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)がポール・トゥ・ウィンを果たした。
MotoGP第14戦アラゴンGPのMoto3クラス決勝は、ホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)がポールから、完璧なレース運びで優勝を飾った。
Moto3クラスの予選後、他のライダーのスリップストリームを利用しようとスロー走行したためにグリッドペナルティが出されたライダーが続出。エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)、マルコ・ベゼッキ(Redox PruestelGP)といった有力ライダーも12グリッド降格と、大きくポジションを下げることになった。
ポールポジションからスタートしたホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は完璧な蹴り出しでトップをキープ。2番手には4番手スタートのチームメイト、ファビオ・ディ・ギャナントニオが浮上してきた。
2番手以下がスリップストリームを使い合ってバトルを繰り返す中、マルティンは一気に後続との差を広げ、2周目を終えて2秒近くのリードを築いた。
8番手スタートの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、集団を掻き分けながら徐々にポジションアップ。4周目には一時4番手につけた。ポイントリーダーのマルティンとの差を広げられたくないランキング2位のベゼッキも、18番手スタートから8番手まで浮上した。
レース残り14周となる頃には、ベゼッキが2番手集団のトップに。この時点で、トップのマルティンは4.2秒リードと独走態勢だ。
15番手スタートのバスティアニーニも追い上げ3番手へ。ベゼッキが2番手になったことでペースが上がり、集団が縦長になっていった。
しかしそれでも2番手争いは終わらず、9周目にはバスティアニーニが2番手となった。だがこれで集団のペースが落ち再び接近戦に。マルティンは労せずしてさらにリードを拡大し、2番手から10番手までの9台は激しい争いを繰り広げた。
ベゼッキは一時集団最後尾近くまでポジションを下げたが、再び2番手までポジションを回復。残り6周に入るとペースアップし、2番手を死守する姿勢を見せた。
結局、マルティンはスタートからフィニッシュまで終始一人旅。後続に6.405秒差をつける快勝で、タイトル争いのリードを13ポイントに広げた。
2位集団の争いはファイナルラップまで続いたが、ベゼッキが2位をキープ。バスティアニーニが3位となった。
鈴木は最後まで集団の中でバトルを続け、ファイナルラップでポジションアップ。6位でフィニッシュした。
その他の日本人ライダーは、真崎一輝(RBA BOE Skull Rider)が21位、鳥羽海渡(Honda Team Asia)が26位とポイントには届かなかった。