Moto3豪州決勝:降雨で赤旗終了。ミルが制し王者に。佐々木7位
Moto3オーストラリア戦の決勝が行われ、ジョアン・ミルが優勝。2017年のタイトル獲得を決めた。

MotoGPオーストラリアGPのMoto3クラス決勝が行われ、降雨により15周で赤旗終了となったレースでジョアン・ミル(Leopard Racing)が優勝。2017年シーズンのチャンピオンに輝いた。
23周で行われる予定だったMoto3オーストラリア戦決勝。早朝に降った雨の影響で、コースの所々には濡れた部分が残っている状態でレーススタートを迎えた。
ポールポジションスタートのホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が1コーナーにホールショットを決めた。後方では、10番グリッドスタートの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が一気に7番手までポジションを上げた。
ただ、2周目にはガブリエル・ロドリゴ(RBA BOE Racing Team)が一気に先頭に浮上。マルティンは4番手まで順位を下げた。
ほぼ全車がひと塊の状態でレースは進行していき、各所で順位が目まぐるしく入れ替わっていく。
4周目に先頭に立ったのは、ロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)。ただ、後続を引き離していくことができない。
5周目、5番手を走っていたファビオ・ディ・ギャナントニオ(Del Conca Gresini Moto3)がクラッシュ。さらにアロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)も転倒を喫した。鈴木はこの間に17番手までポジションを下げたが、17番グリッドからスタートした佐々木歩夢(SIC Racing Team)が6番手までポジションを上げてきた。6周目にはジュール・ダニーロ(Marinelli Rivacold Snipers)も転倒している。
7周目、ジョアン・ミル(Leopard Racing)とファンフラン・ゲバラ(RBA BOE Racing Team)の2台が、大集団から一歩抜け出したかに見えた。しかし後続がすぐに追いつき、再び大集団となった。
8周目、コースにはレッドクロスフラッグが振られる。降雨を知らせる旗だ。この頃から、10台が先頭集団を形成し、11番手以下が引き離されていく。佐々木も、先頭集団に食らいつく。
10周目、先頭集団にいたゲバラがターン1で転倒。優勝争いから脱落してしまった。また12周目にも同じくターン1でラミレスが転倒を喫した。ラミレスはマルティンとの接触があったようだ。
先頭集団は8台となり、レース終盤を迎える。佐々木は7番手あたりをキープし、激しくバトルをする上位陣の様子を窺う。この集団の真後ろの9番手には、一時17番手までポジションを落とした鈴木が再浮上してきた。
17周目に入ったところで、コースにはレッドフラッグが振られる。一気に雨が強まったのだ。これにより、15周が終わった段階での順位でレースが成立することとなり、当時トップに立っていたミルが優勝。これでミルは、2017年シーズンのMoto3チャンピオン獲得を決めた。
2位にはリビオ・ロイが入りLeopard Racingが1-2フィニッシュ。3位にはマルティンが入った。佐々木は7位。鈴木は結局9位でのフィニッシュとなった。鳥羽海渡(Honda Team Asia)は20位だった。
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この記事について
シリーズ | Moto3 |
イベント | フィリップアイランド |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
ドライバー | ジョアン ミル |