Moto3アラゴン予選:小椋藍が自己ベストタイの2番手フロントロウ。PPカネット
MotoGP第14戦アラゴンGPのMoto3クラス予選が行われた。ポールポジションを獲得したのはアロン・カネットだった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第14戦アラゴンGPのMoto3クラス予選が行われ、アロン・カネット(Sterilgarda Max Racing Team)がポールポジションを獲得した。
アラゴンGPの予選組分けはQ1スタート組が真崎一輝(BOE Skull Rider Mugen Race)。Q2には鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、小椋藍(Honda Team Asia)、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)の3名が直接進出している。なお鳥羽海渡(Honda Team Asia)は前戦サンマリノGPで負った肩甲骨の負傷から参戦を取り止めている。
FP3はウエットコンディションでの走行だったが、予選が始まる頃には路面は完全にドライとなった。空も晴れ渡り、気温25℃、路面温度34℃のコンディションで予選がスタートした。
Q1:ワイルドカード参戦のタタイが速さを発揮
Q1は出走タイミングが大きく2つの集団に分かれる展開となった。2分台のタイムが続く中、デニス・フォッジア(SKY Racing Team VR46)が1分59秒843で一瞬トップタイムに立った。
そのタイムを即座に塗り替えたのはアロン・カネット。スリップストリームを使いつつ1分58秒898というタイムをマークし、トップタイムとした。
3番手、4番手にはマーカー・ユルチェンコ(BOE Skull Rider Mugen Race)、ワイルドカード参戦のカルロス・タタイ(Fundacion Andreas Perez 77)が続いた。
残り6分を切り、大半のライダーがピットイン。2度目のアタックに備えた。
そして残り時間3分を切ると各ライダーが一斉にコースイン。カネットはトラフィックに飲まれないためか先陣を切って出走。クリアラップでアタックに入った。
その後程なくしてチェッカーが振られ、各ライダーは1度限りのアタックに掛ける展開だ。
カネットは自己ベストを更新できずに終わり、フォッジア、タタイらが良いタイムでコースを回ってくる。
するとフォッジアが1分58秒800でトップタイムを更新し、タタイが1分59秒322で3番手にポジションを上げた。またセレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)もラストアタックでタイムを縮め4番手に入った。
なお、真崎は14番手タイムに留まり、Q2進出はならなかった。
Q2:小椋が躍進の自己ベストタイ
続くQ2ではアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)とタタイが真っ先にコースイン。しかし他のライダーはなかなかピットから出ない。鈴木もそのひとりで、マシンから降りてピットへ入ってしまった。
3分ほど経過すると徐々にコースへ出るライダーが増え始めるが、鈴木やトニー・アルボリーノ(VNE Snipers)といった有力ライダーは、まだピットに留まったままだ。
残り10分を目前とした頃、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)がコースインしたことをきっかけに、残るライダーも一斉にコースイン。唯一カネットのみピットに残った。
暫定トップは2分0秒067を記録したロペスだ。ただ既に後続のライダーが各セクタータイムを更新しており、入れ替わりは確実な状況だった。
ひとりピットに留まっていたカネットは、残り時間8分を切ったタイミングでコースインしていった。
残り6分、鈴木が1分59秒527をマークしてトップに浮上。しかしその後ろからジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が1分59秒421を記録したことでトップは入れ替わった。
マクフィー、カネットなど多くのライダーがセクタータイムを更新しながらコースを回ってくるが……カネットが1分58秒197と一気にタイムを縮めてトップに浮上。
2番手にはアルボリーノが続き、マクフィーは自身のタイムは更新したものの3番手にポジションを落とした。
鈴木は1度目のアタックを終えた後ピットに戻っていたが、残り3分を切った頃に再びコースへ入った。
そしてチェッカー後のラストアタックでは、まずビエッティが1分59秒121をマークして2番手に割って入った。鈴木は1分59秒336で一時4番手に浮上するが、後続のマシンが続々とこれを上回るタイムを記録し、ポジションを下げた。
小椋が1分58秒898で2番手、タタイが1分58秒983で3番手に割って入り、更にロペス、ヤコブ・コーンフェール(Redox PruestelGP)といった面々もタイムを上げたことで、鈴木は一気に8番手まで蹴落とされてしまった。
最終的にポールポジションを獲得したのはカネットとなった。
2番手は小椋。自己ベストタイの予選結果だ。3番手に入ったのはワイルドカード参戦のタタイ。レッドブル・ルーキーズカップの王者としての力を見せつけた。
他日本勢は前述の通り鈴木が8番手、佐々木が10番手となった。
【リザルト】第14戦アラゴンMoto3クラス予選結果
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | アロン カネット | 4 | 1'58.197 | 154.663 | ||
2 | Ai Ogura | 5 | 1'58.898 | 0.701 | 0.701 | 153.751 |
3 | Carlos Tatay | 7 | 1'58.983 | 0.786 | 0.085 | 153.642 |
4 | ヤコブ コーンフェール | 6 | 1'59.092 | 0.895 | 0.109 | 153.501 |
5 | Celestino Vietti Ramus | 5 | 1'59.121 | 0.924 | 0.029 | 153.464 |
6 | アロンソ ロペス | 6 | 1'59.194 | 0.997 | 0.073 | 153.370 |
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