Moto3ドイツ決勝:PPの佐々木歩夢は9位に沈む。優勝はダラ・ポルタ
MotoGP第9戦ドイツGPのMoto3クラスの決勝レースが行われ、ロレンソ・ダラ・ポルタが優勝を果たした。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第9戦ドイツGPのMoto3クラス決勝が行われ、Leopard Racingのロレンソ・ダラ・ポルタが今季初優勝を果たした。
Moto3クラス決勝レースは厚い雲に覆われ、予選日までよりも気温の低い16℃、路面温度22度というコンディションでスタート時刻を迎えた。
27周のレースがスタートすると、ポールポジションの佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)はターン1で、ポジションを下げてしまった。さらに2番グリッドスタートの鳥羽海渡(Honda Team Asia)も3番手に位置を下げた。
そしてターン2ではいきなりクラッシュが発生。ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)がハイサイドを起こし、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が接触し転倒となった。
先頭はスタートで良い蹴り出しを見せたロマーノ・フェナティ(Snipers Team)。オープニングラップを終えた段階でのオーダーはフェナティ、マルコス・ラミレス(Leopard Racing)、鳥羽、ダラ・ポルタ、佐々木という順だ。
先頭集団は序盤から後方に差をつける展開だが、3周目のターン1でダラ・ポルタが鳥羽をかわして3番手に浮上した。一方後方では14番グリッドスタートとなっていた鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がポジションを上げ11番手につけた。
先頭集団ではフェナティがポジションを下げ、ラミレスやダラ・ポルタが前に出る。佐々木はその後方5番手で前を伺うがヤコブ・コーンフェール(Redox PruestelGP)を交わすことができない状況だ。
5周目、先頭集団はペースが上がらず、一度は開きかけていた後方集団との差が詰まり、9番手のジャン・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)が先頭集団に加わった。6周目には佐々木が3番手にポジションをあげようと動くが、なかなか前に出られなかった。
先頭集団は更に人数が増え12番手あたりまでが一団となった。その中には鈴木も含まれている。トップにはダラ・ポルタが浮上するが、10周目のターン1でラミレスが再びそのポジションを取り戻した。
ラミレスはここで2番手に若干のギャップを築き、集団から抜け出した。2番手ダラ・ポルタ、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)、佐々木らがそれを追いかける展開だ。
11周目、最終コーナーで佐々木はコーンフェールにかわされて5番手にポジションを落とした。コーンフェールは次の周にはマクフィーもオーバーテイクしようとするが、ここは抑えられた。
飛ばすラミレスに追いすがろうと、先頭集団もペースが上がり、隊列は再び縦長に。佐々木はその中で7番手までポジションを落としてしまった。
そして残り12周、鳥羽とアルベルト・アレナス(Sama Qatar Angel Nieto Team)がターン1でそれぞれ単独で転倒。アレナスはコースへ復帰するも、鳥羽はリタイアとなった。
さらに先頭ではラミレスがターン1でワイドに膨らんだことでダラ・ポルタがトップに。しかしそこをマクフィーが突いて先頭に浮上したかと思えば、再びラミレスが仕掛けてトップにつけるなど、激しく順位を入れ替えながらのバトルが続いた。
残り11周、そのバトルの中でフェナティがトップに立ち、そこにコーンフェールが続いた。
残り9周、フェナティが先頭を引っ張る中、2番手は3番手はダラ・ポルタ、マクフィーが追いすがる。7番手の佐々木は徐々にトップ集団から遅れ始める厳しい展開だ。
残り7周、フェナティがラインを外してしまうと、マクフィーがトップに浮上。しかし即座にダラ・ポルタがインを突いて先頭を奪取。先頭がそうこうバトルをしている内に、佐々木は再び先頭集団に追いついた。
そして後方からは鈴木が追い上げを見せ、残り5周のタイミングで先頭集団に食らいついてみせた。また同じく22番手スタートから追い上げてきたアロン・カネット(Sterilgarda Max Racing Team)がチャージをかけると、接触上等のバトルで次々とポジションをあげ、4番手に浮上。さらに残り3周でポジションを上げて2番手につけた。
また先頭が激しくバトルを演じている間に鈴木も5番手にまでポジションを上げた。
ファイナルラップ、カネットがターン1でトップに浮上。そこにダラ・ポルタがテール・トゥー・ノーズで追いかける。
そして、12コーナーでダラ・ポルタがカネットのインを抑えてトップに躍り出ると、続く最終コーナーも上手く後方を抑え、そのままトップでチェッカーフラッグを受け取った。
2位は、ダラ・ポルタにうまく続いてカネットを交わしたラミレス。3位は22番グリッドから驚異の追い上げを見せたカネットとなった。
ポールスタートで期待が寄せられていた佐々木は最終的に9位フィニッシュとなった。また16番グリッドスタートだった小椋藍(Honda Team Asia)が終盤のバトルで追い上げを見せ7位、鈴木が8位と日本勢3名がシングルフィニッシュを果たした。
【リザルト】第9戦ドイツGP Moto3クラス決勝
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ロレンソ ダラ・ポルタ | 27 | 25 | |||
2 | マルコス ラミレス | 27 | 0.072 | 20 | ||
3 | アロン カネット | 27 | 0.120 | 16 | ||
4 | ロマーノ フェナティ | 27 | 0.185 | 13 | ||
5 | ラウル フェルナンデス | 27 | 0.323 | 11 | ||
6 | ジョン マクフィー | 27 | 0.445 | 10 | ||
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