Moto3日本決勝:鈴木竜生悔しすぎる4位。最終周で表彰台を逃す。優勝ダラ・ポルタ
Moto3の日本GP決勝レースが行われ、鈴木竜生が終始首位争いを繰り広げたが、悔しすぎる4位に終わった。優勝はロレンソ・ダラ・ポルタだった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第16戦日本GPのMoto3クラス決勝が行われ、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が優勝を果たした。鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は終始先頭を争ったが、悔しすぎる4位に終わった。
20周で行われたMoto3クラスの決勝。気温24度、路面温度32度と、この週末の中では最も暖かいコンディションとなった。土曜日とは打って変わり、ドライコンディションである。
好スタートを決めたのは、3番グリッドの鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)だった。鈴木は抜群の蹴り出しを見せ……チームメイトのニッコロ・アントネッリらを置き去りにして先頭に立った。
なお1周目には後方で3台のマシンが転倒。これにはヤコブ・コンフェイル(Redox PruestelGP)とガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が激しく絡み合ってコースオフするシーンも含まれている。
レースは縦長の大集団となったが、鈴木は2番手のアロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)に対して0.1秒ほどの差をキープ。この2台にセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が続いた。
4周目、ロペスがポジションを一気に落としてしまい、ガルシアが鈴木に迫った。しかし鈴木はこれ抑えて周回を重ねていく。
6周目のヘアピンでは、アルベルト・アレナス(Gaviota Angel Nieto Team)がガルシアを抜き、2番手に浮上。ただ、ガルシアも簡単には諦めず、翌7周目に抜き返すことになった。
2番手をめぐる争いは、非常に激しかった。アレナスが後退した後にはアロン・カネット(Sterilgarda Max Racing Team)とロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が台頭。毎周のようにポジションを入れ替えることになった。
鈴木は激しい争いを繰り広げる2番手以下を引き離していくことはできなかったが、なんとか首位のポジションをキープした。
ただ9周目、ダラ・ポルタが鈴木をオーバーテイク。このレース初めてのリードチェンジとなった。
10周目の5コーナーで、トニー・アルボリーノ(VNE Snipers)が転倒。かなり痛がるシーンがあった。
11周目のヘアピンでは、鈴木がダラ・ポルタをオーバーテイク。しかしダラ・ポルタもそうはさせじと、すぐにこれを抜き返した。
鈴木のペースはよく、終始ダラ・ポルタにプレッシャーをかけ続ける。一瞬の隙を突かれ、ガルシアに抜かれてしまうシーンもあったが、鈴木はすぐに抜き返してダラ・ポルタを追い続ける。
13周目、鈴木はまたもダラ・ポルタを抜くが、やはりダラ・ポルタがすぐに前へ……激しい戦いが続いていく。
ただ14周目、6番手を走っていたカネットが転倒。すぐにコースへ復帰したが、ポジションを21番手まで落とした。
残り5周(16周目)の段階で、先頭グループはダラ・ポルタ、鈴木、ガルシア、アレナス、セレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)の5台に絞られた。
17周目の5コーナーで鈴木が一瞬先頭に立つが、ダラ・ポルタはやはりすぐに抜き返す。手に汗握る最終盤を迎えた。
鈴木はダラ・ポルタの真後ろを走り、オーバーテイクのタイミングを伺う。しかしダラ・ポルタのマシンはトップスピードが伸び、なかなかチャンスが訪れない。
そして迎えた最終ラップ。1コーナーではアレナスが鈴木を狙うが、鈴木はなんとかこれを抑えた。ただアレナスはS字の飛び込みで鈴木をオーバーテイクし、2番手に浮上した。
それでも鈴木は諦めず、最終ビクトリーコーナーでアレナスに接近しようとしたが、一瞬バランスを崩してしまい、その隙をビエッティに突かれてしまう。
結局ダラ・ポルタが優勝。アレナスが2位に入り、3位がビエッティとなった。鈴木は悔しすぎる4位……自身のヘルメットを拳で叩いて悔しがった。
他の日本人ライダーは、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)13位、小椋藍(Honda Team Asia)14位、山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)15位と入賞。鳥羽海渡(Honda Team Asia)は17位、真崎一輝(BOE Skull Rider Mugen Race)が20位だった。
順位 | ライダー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ロレンソ ダラ・ポルタ | 20 | 25 | ||||
2 | Albert Arenas | 20 | 00.094 | 20 | |||
3 | Celestino Vietti Ramus | 20 | 00.198 | 16 | |||
4 | 鈴木 竜生 | 20 | 00.289 | 13 | |||
5 | Sergio Garcia | 20 | 00.437 | 11 | |||
6 | ジョン マクフィー | 20 | 03.648 | 10 | |||
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