写真:: Tech 3
2020年からロードレース世界選手権Moto3クラスに新たに参戦するレッドブル・KTM・テック3が、佐々木歩夢と契約を締結したことを発表した。
テック3は昨年限りで長年タッグを組んできたヤマハと袂を分かつことを決定。2019年シーズンは新たにKTMと提携してMotoGPクラス、Moto2クラスの戦いに挑んできた。
KTMはMoto3、Moto2、MotoGPの3クラスに参戦してきたが、2019年限りでMoto2クラスから撤退することを明らかにした。それに歩調を合わせる形でテック3もMoto2参戦を取りやめてMoto3への参戦を表明していた。
そして、Moto3で結成されるレッドブル・KTM・テック3のライダーとしてMoto3参戦3年目の佐々木歩夢の起用が発表された。
佐々木はレッドブル・ルーキーズカップを制し、2017年からMoto3クラスへ参戦を開始。今季はPetronas Sprinta Racingからレースを戦っており、キャリア初のポールポジションを獲得するなど飛躍を見せている。
「レッドブル・KTM、そしてエルベ・ポンシャラル(テック3チーム代表)のチームの一員となることができ、とても嬉しいです」と、佐々木はチームのリリースにコメントを寄せた。
「こうしたチームの一員になることは夢でしたし、2020年に向けてものすごくワクワクしています。僕たちは今年、まだ7戦を残しています。来シーズンの挑戦への準備として、できる限り学んで行くことに集中していきます」
「来シーズンが今から楽しみですし、始まるのが待ちきれません!」
「エルベ・ポンシャラルさんやレッドブルの方々、すべての関係者に感謝してもしきれないくらいです」
またテック3のチーム代表であるポンシャラルは、Moto3へ参戦するに当たりライダーラインアップを考えた際に、最初に思い浮かんだライダーが佐々木だったと語った。
「新たに立ち上げるMoto3チームに佐々木歩夢を迎え入れることができ、とても嬉しく思う」
「30年以上グランプリのパドックに参加してきたが、テック3にとってはMoto3クラスでレースをするのは初めての事だ。そのため、このプロジェクトは非常にエキサイティングなものだろうことは明らかだ。そしてそのプロジェクトにおいては適切なライダーラインアップを揃えることが非常に重要となる」
ポンシャラルはそう語った。
「ザクセンリンクでMr.ピエラ(KTMのCEO)、Mr.トゥルケンポルツ(KTMのCSO)そしてMr.ベイラー(KTMモータースポーツディレクター)からMoto3へ戦いの場を移す計画を聞いて、それからすぐに誰がライダーになるのか、私を信じてくれるのか、そうでないのかを考えてきた。その時、最初に唯一浮かんだ名前が佐々木歩夢だったんだ」
「私は彼のことをレッドブル・ルーキーズカップの頃から追ってきた。彼のライディングスタイルが好きだし、レースへのアプローチといったふるまいの部分も好ましい点だ」
「彼は若く、多くの魅力に彩られている。我々は非常にエキサイティングな2020年シーズンを共に迎えることになると、確信している」
「また彼がKTMを気に入ってくれるだろうこと、そして速さを発揮することにも確信を持っている。これは共に歩む素晴らしい冒険の始まりであり、私、そして我々チームと佐々木歩夢の間に素晴らしい友好関係があることが何よりも重要なことだ」
また、彼はかつて世界選手権に参戦し、実績を残してきた日本人ライダーの名前を上げつつ、佐々木もそうした素晴らしい未来を手にするだろうという期待を語った。
「それから若井伸之(1991年から93年までWGP125cc、250ccクラスに参戦)や中野真矢(WGP250ccクラス、MotoGPに参戦)、坂田和人(1994年、1998年のWGP125ccクラスチャンピオン)へ言及せずに話を終わらせることはできない。我々と共に働いてきた多くの日本人ライダーの思い出があるんだ」
「佐々木歩夢がこのMotoGPパドックで成長することを手助けできればと願っている。彼は素晴らしい未来を手に入れると、私が確信しているからだ」
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