Moto3ポルトガル決勝｜佐々木歩夢、今季2度目の表彰台獲得！　ガルシア優勝でランク首位へ

　アルガルヴェ・サーキットでMotoGP第5戦ポルトガルGPが開催。Moto3クラスの決勝が行なわれ、セルジオ・ガルシア（Gaviota GASGAS Aspar Team）が優勝した。

　予選で日本勢は鈴木竜生（Leopard Racing）が5番手で最上位。佐々木歩夢（Sterilgarda Husqvarna Max）が10番手で続き、山中琉聖（MT Helmets - MSI）が15番手、鳥羽海渡（CIP Green Power）と古里太陽（Honda Team Asia）らは24番手と30番手となった。

　ポルトガルGPは2日目中盤まで雨続きだったが、予選から天候が回復。決勝日も晴れ、完全なドライコンディションで決勝レースが実施された。

　21周の決勝レースが開始されると、まずはポールシッターのデニス・オンジュ（Red Bull KTM Tech 3）が好スタートを切って先頭を維持。2番手にはセルジオ・ガルシアが上がり、1周目からこのふたりが飛び出していく形だ。

　ガルシアは2周目のホームストレートで先頭を奪うと、オンジュを突き放してギャップを拡大。一方で2番手のオンジュは3番手以下のイザン・ゲバラ（Gaviota GASGAS Aspar Team）や、カルロス・タターイ（CFMOTO Racing PrustelGP）、といった面々とのバトルになってしまい、更に先頭のガルシアとの差が開くことになってしまった。

　2番手集団の争いはゲバラが引っ張る形で進み、佐々木もその集団内につけた。さらに5周目には3番手と、佐々木は表彰台圏内にまで浮上した。

　ゲバラ、佐々木はライバル達を少しずつ突き放していき、2番手集団が分離。彼らを追いかけるのはジャウマ・マシア（Red Bull KTM Ajo）とオンジュ2名だ。

　レース約半分10周となる10周目には先頭のガルシアが、2番手ゲバラに完全に追いつかれる形に。ゲバラはホームストレートで追い抜いていき、ここで先頭が入れ替わった。

　残り10周、ホームストレートでマシアとガルシアとの間に軽い接触が発生。佐々木はこの隙を突いて、一気に先頭に浮上した。ただホームストレートで抑えきることができず、先頭は再びガルシア、マシアと入れ替わって安定しない。

　佐々木も残り7周で再度先頭を奪取。しかしストレートエンドでの攻防が続き、先頭はガルシアに譲る結果になった。

　再び動きがあったのは残り2周。佐々木がストレートエンドへのブレーキングで先頭に立ち、ラストラップを先頭で迎えた。しかしそのラストラップ、ターン1へのアプローチでガルシアとマシアにオーバーテイクされてしまった。

　佐々木は3番手でチャンスを伺って最終コーナー、ホームストレートと最後まで前を目指したが、追い抜くことはできず。ガルシアが優勝を果たし、2位マシア、3位佐々木という結果になった。佐々木は第3戦アルゼンチンGP以来、今季2度目の表彰台だ。

　他日本勢は鈴木が12位、鳥羽が17位、山中が21位、古里が25位と言う結果だ。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度	ポイント
1	Sergio Garcia	21	-				25
2	ジャウマ マシア	21	0.069	0.069	0.069		20
3	佐々木 歩夢	21	0.110	0.110	0.041		16
4	Deniz Öncü	21	0.210	0.210	0.100		13
5	Izan Guevara	21	0.373	0.373	0.163		11
6	Carlos Tatay	21	4.094	4.094	3.721		10
7	アンドレア ミーニョ	21	4.729	4.729	0.635		9
8	デニス フォッジア	21	7.170	7.170	2.441		8
9	Joel Kelso	21	7.241	7.241	0.071		7
10	Diogo Moreira	21	7.165	7.165			6
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