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Moto3初優勝の佐々木歩夢「皆に恩返しができた」オーナーのマックス・ビアッジもレースぶりを称賛

MotoGP第11戦オランダGPのMoto3クラスで、佐々木歩夢はキャリア初優勝。これまで何度かチャンスを逃して来た後の好結果に、佐々木は喜びのコメントを寄せた。

Ayumu Sasaki, Husqvarna Max Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 TTサーキット・アッセンで開催されたMotoGP第11戦オランダGPのMoto3クラスで、佐々木歩夢(Sterilgarda Husqvarna Max)がポールトゥウィン。キャリア初優勝を果たした。

 佐々木は2017年にMoto3クラスへの本格参戦を開始すると、徐々にパフォーマンスを上げていき、2019年に初ポールポジションを獲得。2020年には初表彰台を獲得した。

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 しかしこれまで佐々木は何度か優勝に手が届きそうな場面がありつつも、トラブルや僅かな差でそれを逃してきた。しかし今回のレースではライバルの直後で辛抱強くチャンスを伺うと、終盤3周で先頭に浮上。同郷の鈴木竜生(Leopard Racing)とのバトルも制し、トップチェッカーを受けた。

 佐々木は今シーズン、第8戦イタリアGPで転倒し鎖骨を骨折する苦境も経験した。そこからスピード復帰しての初優勝だっただけに、喜びもひとしおのようだ。

「この勝利はとても嬉しいです。今日はとても良い一日で、凄く良いバイクでした」

「怪我もあって、僕は3週間休まなくてはなりませんでしたが、自分は勝てると信じ続けていました。チームやみんなが、僕を最高のやり方で支えてくれています。今日は、みんなに恩返しとなる素晴らしい結果を持ち帰ることができました」

「こうした勝利を渇望していました。それは僕自身のためだけではなく、ずっと支えてくれた人たちのためにこそ、勝利したいと思っていました。すごくハッピーですね」

「これからサマーブレイクに入りますが、身体をしっかりと回復させる時間をとれますし、これまで以上に強くなって戻ってきます」

 佐々木の初優勝には、250ccクラスで4度王者に輝いた経験を持つチームオーナーのマックス・ビアッジも喜びを見せた。なお、奇しくもオランダGPの行なわれた26日はビアッジの誕生日。佐々木の優勝が、はからずも誕生日プレゼントとなった。

「素晴らしい一日だった。アユムは美しいバースデープレゼントを贈ってくれたよ」

 そうビアッジはチームのプレスリリースにコメントを寄せた。

「素晴らしい決意のもと、ミスひとつないファンタスティックなレースぶりだった」

「Moto3のレースは常に予測のつかないモノだ。しかしアユムは上位のポジションを維持し、問題を回避することができた。何度もチャンスのあった勝利を勝ち取ったわけだが、レースとはそういうモノだ。これからサマーブレイクへと入るが、我々は既に2023年への予測を立てている」

 
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