Moto3スペイン決勝｜グリッド降格の佐々木歩夢、19台ごぼう抜きの6位！　ゲバラ今季初優勝

　ヘレス・サーキットでMotoGP第6戦スペインGPのMoto3クラス決勝が行なわれ、イザン・ゲバラ（Valresa GASGAS Aspar Team）がポールトゥウィンを果たした。

　多数の日本人ライダーが参戦するこの軽量級クラス。予選では佐々木歩夢（Sterilgarda Husqvarna Max）が7番手で最上位となっていたが、彼はFP3でのスロー走行に対するペナルティで26番手までのグリッド降格、さらにロングラップペナルティが科された。

　他日本勢は山中琉聖（MT Helmets - MSI）が10番手、鳥羽海渡（CIP Green Power）が16番手、鈴木竜生（Leopard Racing）が18番手、古里太陽（Honda Team Asia）が21番手という並びとなった。

　22周の決勝レースがスタートするとホールショットは2番グリッドのセルジオ・ガルシア（Valresa GASGAS Aspar Team）が奪取。ポールシッターのゲバラが続くと、2人は抜け出す形となり、3番手でジャウマ・マシア（Red Bull KTM Ajo）が追いかけていた。

　ゲバラは2周目にガルシアをパスして先頭に浮上。ただ後続を突き放すことができず、ガルシア、マシア、ディオゴ・モレイラ（MT Helmets - MSI）までの4人が先頭集団として争う状況だった。

　ペースが上がらない先頭集団ではゲバラに対してマシア、ガルシアが連続でオーバーテイク。ガルシアが再び先頭に立った。ただマシアとのポジションを巡るバトルが続いてしまい結局ペースが上がらず、5番手6番手のライダーに追いつかれてしまう結果につながった。

　その後もバトル続きでペースが下がったためか、10周目に入る頃には9番手まで追い上げてきた佐々木も、先頭集団を視野に入れる位置まで接近していた。

　混戦になるつつある先頭争いのさなか、折り返しの11周目に先頭を奪ったのはゲバラ。佐々木もモレイラなどを手早く処理し、6番手にまで浮上。ゲバラはペースを上げ始め、集団は再び分離し、6番手の佐々木までがトップ集団となった。

　ただゲバラは残り9周で再びマシアに先頭を奪われてしまい、さらにデニス・オンジュ（Red Bull KTM Tech 3）にも先行されてしまう。ペースの落ちた集団内ではまたポジションの入れ替えが活発となり、佐々木は一度あげていたポジションを6番手にまで落とした。

　レースはマシアが先頭を引っ張っていたが、早めのチャージをかけたオンジュが追い抜いてトップへ浮上。オンジュはスパートをかけて突き放しはじめ、マシア、ガルシアがトップ3となって最終ラップへ入った。

　最終ラップ、オンジュは一度マシアに前を許してしまったもののこれを奪い返して、最終コーナーに先頭で突入。そして最終コーナーでは、ガルシアがオンジュをイン側から突いてオーバーテイク……かと思いきや、アウト側に大きく振っていたゲバラが彼らをまとめてオーバーテイク。トップチェッカーを受け、ポールトゥウィンを果たした。

　2位は最後にチームメイトに敗れたガルシア。3位はマシアだ。また26番手スタートからごぼう抜きを見せた佐々木が6位と好結果を残した。

　ほか日本勢は鳥羽が7位、山中が8位、古里が21位と言う結果。鈴木は序盤に転倒を喫し、リタイアでレースを終えた。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度	ポイント
1	Izan Guevara	22	-				25
2	Sergio Garcia	22	0.061	0.061	0.061		20
3	ジャウマ マシア	22	0.208	0.208	0.147		16
4	Deniz Öncü	22	0.319	0.319	0.111		13
5	Xavier Artigas	22	0.417	0.417	0.098		11
6	佐々木 歩夢	22	0.847	0.847	0.430		10
7	鳥羽 海渡	22	3.787	3.787	2.940		9
8	Ryusei Yamanaka	22	3.982	3.982	0.195		8
9	Daniel Holgado	22	5.811	5.811	1.829		7
10	Diogo Moreira	22	6.088	6.088	0.277		6
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