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全日本選手権未経験、異色の日本人Moto3ライダー鈴木竜生。難条件フィリップアイランドで躍動

難しいコンディションとなったMoto3オーストラリア。この大波乱のレースで、ひとりの日本人ライダーが活躍した。

Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker

Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker

Gold and Goose / Motorsport Images

Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker, Oettl
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker
Tatsuki Suzuki, CIP-Unicorn Starker

 第16戦オーストラリアGPが、同国南端のフィリップアイランドで開催された。例年のように不安定な天候と寒さに悩まされる同地の大会だが、今年も例外ではなく、フリープラクティスを走行する金曜と予選を行う土曜が雨。決勝日の日曜は、温度条件は低かったものの、ようやく陽光が射すドライコンディションになった。

地方選手権発世界へ。異色の経歴を持つ19歳

 この厳しい状況で推移したレースウイークにしっかりと存在感を発揮したのが、最小排気量のMoto3クラスに参戦する日本人選手の鈴木竜生(すずきたつき/CIP-Unicom Starker)だ。この9月に19歳になったばかりの鈴木は、地方選手権からFIM CEVレプソル選手権(旧スペイン選手権)を経て、2015年からグランプリへの参戦を開始。今年で2年目のシーズンを迎えている。全日本選手権を経験していないという意味では、ちょっと変わり種、と言えるかもしれない。

 鈴木のチームが使用するインドメーカー、マヒンドラのMoto3マシンは、クラス内で10名の選手が使用している。チャンピオンマシンのホンダやKTMと比べると全体的なパフォーマンスでまだ厳しい面があり、レースでも苦戦を強いられることが多い。2シーズンをこのマシンで戦ってきた鈴木は、デビューイヤーの2015年に計9ポイントを獲得してランキング28位。今年も最高位はドイツGPの11位で、総合順位は第15戦終了段階でランキング26番手。日本人ファン以外にはなかなか関心を持ちにくい順位だが、今回の第16戦では世界に向けて存分に存在感をアピールして見せた。

 金曜午前のフリープラクティス1回目ではマヒンドラ勢トップの6番手につけ、午後のFP2では2番手を記録した。土曜の予選は、開始直後に雨が降ったものの路面が途中から乾いてきたため、鈴木は雨用セットアップのバイクにドライ用のスリックタイヤで走行せざるを得ない流れになり、予選順位は26番手に沈んだ。

初めて経験するトップ集団。走りながら”学んだ”

 日曜の決勝は転倒者が続出する荒れた展開。その状況下で鈴木は上位陣を走行していたものの、6周目に危険なクラッシュが発生して、レースは赤旗中断。しばらく後に残り10周で仕切り直しとなり、その第2レースでも鈴木は3位争いの大集団で健闘した。

「2周目か3周目に他車と接触してバラスト(おもり)が外れ、ストレートですごく振られるようになったんですよ。ブレーキングでも、ものすごくチャタリングが出て」しまったために厳しい戦いを強いられたが、それでもグループ内でバトルを続けて最後は13位フィニッシュ。

 決勝の数字だけを見ると目立たないリザルトだが、「初めて経験するトップ集団だったので、走りながら学ぶ決勝レースでした。今週はウィークを通して上位を走れたので、次のレースに向けてプラスになると思います」と振り返った。

 実際にMotoGP公式サイトの英語実況中継でも、鈴木の名前はウィークを通して何度も連呼されていた。世界に向けて存在感をアピールする良いきっかけになったことは間違いない。

 鈴木は来シーズンは戦闘力の高いマシン環境で戦うことを希望しており、交渉も大詰めに差しかかっている。様々な意味で、今回の第16戦は鈴木にとって今後に繋がる良いレースだった、と言えるだろう。

取材・文:西村章

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