Moto3カタルニア予選｜山中琉聖が2列目5番手を確保。ポールポジションはフォッジア

　MotoGP第9戦カタルニアGPの予選が6月4日に実施。Moto3クラスでポールポジションを獲得したのは、 Leopard Racingのデニス・フォッジアだった。

　FP3までの総合タイム順による予選組分けで、日本人ライダーは鈴木竜生（Leopard Racing）のみQ2へ直接進出。残る山中琉聖（MT Helmets - MSI）、鳥羽海渡（CIP Green Power）、古里太陽（Honda Team Asia）はQ1スタートだ。なお佐々木歩夢（Sterilgarda Husqvarna Max）は前戦イタリアGPで転倒し鎖骨を骨折してしまった結果、カタルニアGPも欠場が続いている。

　予選Q1からの出走となった日本勢のうち、前半のアタックを終えてQ2進出圏内の4番手までに食い込んだのは古里のみと言う状況。さらに遅れてアタックに入った山中が3番手に浮上すると、古里は他ライダーのタイム更新と合わせてトップ4から弾き出されてしまった。

　各ライダーのアタックが続くもなかなかタイムが縮まらない状況が続いた。そして最後のアタックでは、それまで12番手に沈んでいた鳥羽が1分49秒416を記録して2番手に浮上。トップのスコット・オグデン（VisionTrack Racing Team）に次ぐ位置でQ2へ駒を進めることに成功した。残るQ2進出の2人は、リカルド・ロッシ（SIC58 Squadra Corse）と山中だ。古里は8番手でQ1敗退となった。

　続くQ2では、デニス・フォッジアが単独でアタックに入ると1分48秒292をマーク。2番手以下に約0.4秒と大きな差をつけて暫定トップに立った。なおチームメイトの鈴木は1分48秒858で3番手となっていた。

　フリー走行で速さを見せていたイザン・ゲバラ（Valresa GASGAS Aspar Team）は少し遅れてアタック。Q2も折り返しとなる頃に初のタイム計測に入ると、1分48秒653をマークして2番手に浮上した。

　Q2終盤のアタックでは、暫定トップのフォッジア、そして鈴木が連れ立ってアタックへ向かうと、ロッシがそれを後追いする形になった。

　鈴木とロッシはポジションを争い、もつれあいながら進行。そんな彼らを尻目に、フォッジアは1分48秒290とごく僅かながら自己ベストを更新していった。結局、これを上回るライダーは現れず、フォッジアがポールポジションを獲得した。

　2番手は最後のアタックで大きく自己ベストを更新してきたデニス・オンジュ（Red Bull KTM Tech3）。3番手はゲバラとなった。また5番手にはQ1を突破してきた山中琉聖が並んだ。

　同じくQ1突破組の鳥羽は、8番手タイムで予選を終了。一方で最後のアタックで鈴木はロッシとポジションを争っていた影響か、タイムを縮めることができないままチェッカー。10番手で予選を終えている。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	デニス フォッジア	6	1'48.290			157.144
2	Deniz Öncü	6	1'48.428	0.138	0.138	156.944
3	Izan Guevara	6	1'48.537	0.247	0.109	156.787
4	Lorenzo Fellon	6	1'48.574	0.284	0.037	156.733
5	Ryusei Yamanaka	6	1'48.693	0.403	0.119	156.562
6	Riccardo Rossi	6	1'48.726	0.436	0.033	156.514
7	Sergio Garcia	6	1'48.729	0.439	0.003	156.510
8	鳥羽 海渡	6	1'48.744	0.454	0.015	156.488
9	Joel Kelso	6	1'48.806	0.516	0.062	156.399
10	鈴木 竜生	6	1'48.858	0.568	0.052	156.324
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