FIM初女性王者のアナ・カラスコ、2022年にMoto3へ再挑戦!
モーターサイクルレースで世界初の女性チャンピオンとなったアナ・カラスコは、2022年にMoto3クラスでMotoGPの世界にカムバックする予定だ。
2018年のスーパースポーツ300(SSP300)で王者となったアナ・カラスコが、2022年シーズンはロードレース世界選手権(MotoGP)に帰還し、Moto3クラスへ参戦する予定だと分かった。
カラスコは2013年にロードレース世界選手権の世界に足を踏み入れると、2015年まで3年間Moto3に参戦。ポイントを獲得するシーンも見せたが、グランプリでの挑戦は一旦終えることとなった。
CEV Moto2への参戦を挟んだ後、2017年からはSSP300へ参戦を開始。翌2018年にはFIMが統括するモーターサイクルレースにおける初の女性チャンピオンに輝き、歴史に名を刻んだ。
以降はカワサキのライダーとしてSSP300への参戦を続けていたカラスコ。2020年は怪我によってシーズン半分を欠場という厳しい状態となったが、2021年に復帰すると再びレース優勝を記録している。
彼女の2022年の挑戦については上位のシリーズに挑戦するのではないかとも見られていた。しかし暫定エントリーリストにはSSP300やスーパースポーツ世界選手権にも彼女の名前は掲載されていなかった。
そして今週、カワサキとカラスコは2022年シーズンの世界選手権挑戦を発表。Moto3へBOE SKXから復帰すると明らかにした。
Ana Carrasco, Kawasaki Provec WorldSSP300
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「レースというのはトラック上で皆さんが目にしているモノだけではなく、こうして大変な決断を下さなければならない時も、タフなものです」
現在24歳のカラスコはそう語った。
「私の野望は常にライダーとして成長し、他の人が不可能だと考える新たな目標を決め、それらを達成していくことなんです」
「両親が初めてのミニバイクを買ってくれた時、そしてバイクレースを始めたときから、もちろん私の夢は他のライダーと同じ様に”いつか世界チャンピオンになりたい”というものでした」
「それは2018年に達成したモノですし、今ですらその感覚は魅惑的です。ですがレースを知っている人なら誰しも、レーサーならプッシュし、野心的になり、何度も自分自身に挑戦していくことが必要なのは分かっているでしょう」
「Moto3クラスで走るこのチャンスは、感情的には難しかったとしても、私の中では論理的なステップなんです」
「本当のファミリーと感じさせてくれたカワサキのみんな、そして最高のマシンを作ってくれたピットクルーやチームスタッフ、プロフェッショナルとしての環境を作り上げてくれたプロベックのみんなに、一段の感謝を捧げます。信じられないモノでした」
「最後に、いつも親身に助けてくれ、私を信じてくれたエリセオ・エスカメス、アルバール・ガリダ、プロベックのチームメンバー全員に、そして何よりこの素晴らしい旅を始めさせてくれた両親に格別の感謝を伝えます」
「みんなに感謝しています。私がライダーとなる上で、皆さんが助けになってくれました。2度目の世界選手権への挑戦で、そのサポートに報いることができればと思っています」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。