新記録達成のペドロサ、ミサノでのペースは「信じられないほど良かった」
サンマリノGPの勝者ペドロサは、MotoGPでの新記録達成。過去8レースで8人目のウイナーとなった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
30歳のダニ・ペドロサ(ホンダ)は、サンマリノGPでの優勝によって、2006年シーズンから11年連続で優勝を記録し、自身の持っていた記録を伸ばした。ペドロサは、史上最年少で250ccクラスのチャンピオンとなった後、ステップアップしてから未勝利に終わったシーズンは1度もない。
経験の長いペドロサだが、1シーズンでこれほど多くの優勝者が出たのは見たことがないという。
「こんな風に、先頭が毎回入れ替わるのは見たことがないよ」とペドロサは語った。
「僕らは今、地に足をつけて、次のレースに集中する必要がある。同じレベルのパフォーマンスを発揮できるように努力しなければ」
8レースで8人の勝者
イベント | チーム | ライダー | 勝利数 |
Italian GP | Yamaha | Jorge Lorenzo | 43rd |
Catalan GP | Yamaha | Valentino Rossi | 88th |
Dutch TT | Marc VDS Honda | Jack Miller | 1st |
German GP | Honda | Marc Marquez | 27th |
Austrian GP | Ducati | Andrea Iannone | 1st |
Czech GP | LCR Honda | Cal Crutchlow | 1st |
British GP | Suzuki | Maverick Vinales | 1st |
San Marino GP | Honda | Dani Pedrosa | 29th |
『暗黒時代』は過ぎ去ったと語るペドロサ
ポイントランキングで4位に浮上したペドロサだが、今シーズン、ワークスのレプソルホンダでかなり苦しんでいたことを認めた。
「見えるもの全てが、暗く見える瞬間があった」とペドロサは語った。
「けど今日は素晴らしい日だった。リズムが鍵だったね。信じられないようなハイペースで、多く周回することができた。ミスを犯さないようにしたよ」
「レースの序盤は確信できなかった。バレンティーノ(ロッシ)がレースをかなりリードしていたからね。表彰台はチャンスがあると思っていたけど、少しずつトップ3(ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケス)に追いついているのがわかった。僕は良いペースで、ラップタイムを維持していた」
「長く苦しんでいた後だったから、最高に素晴らしい気分だった。友達や家族、チームのみんなが僕を支えてくれた。辛い時期には、本当に必要な助けだった」
フロントにソフトタイヤを選択したのが勝利の鍵
ペドロサは、フロントにソフトタイヤを選択してスタートした、わずかふたりのライダーのうちのひとりだ。この選択によって追加のグリップを得たペドロサは、予選で8番グリッドに沈んだところから、トップまで浮上することができた。
彼はスタートで6番手に浮上。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)をレースの序盤でパスし、その後チームメイトのマルケス、ヤマハのロレンソとロッシを立て続けに追い抜いていった。
「今週の僕の強みはリズムだった。予選ではかなり苦しんで、良いラップタイムを残せなかった」と彼は語った。
「予選での僕のラップは、今日の決勝での僕のタイムとほぼ同じくらいだった」
「暑いコンディションでこのタイヤは試していなかった。朝のセッションで試しただけだけど、良いフィーリングが得られた。それがこのタイヤを選択した理由だ」
「決勝では、そのことについては忘れていて、ライディングに集中していた。フィーリングが良くて、ラップタイムも維持できた。それが決勝ですごく重要なことだった」
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