「アプリリアは新エンジンの開発に集中すべき」エスパルガロ”懇願”
アレイシ・エスパルガロは、アプリリアの新シャシーの進歩を実感しつつも、エンジンのパフォーマンスはまだ不足していると語る。

アレイシ・エスパルガロは、セパンで行われた最初のプレシーズンテストで、アプリリアのシャシーの進歩を実感したようだ。しかしその一方で、エンジンのアップデートにも注力すべきだと感じているという。
セパン合同テストの最終日、エスパルガロは最速タイムを計測したホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)の1.132秒遅れとなる13番手タイムを記録した。これは、新たにチームメイトとなるスコット・レディングのタイムを0.8秒と大きく上回るペースだった。
そのエスパルガロは、シャシーの改善を実感しながらも、エンジンは昨年のバレンシアテスト時と同じだと指摘。カタールで行われる開幕前最後のテストまでに、新しいパワフルなエンジンが投入されることを期待していると語った。
「シャシーに関して言えば、バイクは進歩している」
エスパルガロはそうmotorsport.comに対して語った。
「去年のバイクも、ブレーキングは良かったんだ。でもブレーキを離すと、フロントに荷重をかけることができなかった。そして、フロントタイヤの構造を壊すことになってしまった」
「今のバイクは、僕のライディングポジションを少し変えることになった。そして、ブレーキをかけた時には、それはより大きく変わっている。それにより、僕はもっとアグレッシブになれる」
「今年は実に重要な年だ。僕は今、キャリアの中でも最も成熟した瞬間を過ごしている。だから僕は100%をかけるつもりだし、アプリリアにも同じことを期待している」
「彼らはシャシーに関して素晴らしい仕事をした。新しいバイクは僕が求めていたものだ。でも、エンジンはバレンシアの時と同じだ」
「僕はカタールに新しいエンジンを持ってきてくれることを期待しているし、それがもっとパワフルになっていることも期待している」
エスパルガロは昨年、競争力を向上させるため、そしてMotoGPのプロジェクトを断念するのを阻止するため、アプリリアは”全てをかける”必要があると語っていた。しかし、信頼性不足とライダーのミスにより、フィニッシュできないレースが複数あった。
チーム代表のロマーノ・アルベジアーノは、昨年のエスパルガロの成績について”落胆した”と語っていた。しかしながら、エスパルガロはこの声を受け入れると共に、マシンの信頼性の低さについても”受け入れられない”と釘を刺した。
「何度もクラッシュしてしまったことに、自分の責任を感じている。でも今シーズンが終わった時に、ランキング6位か8位に入ることを目指して戦わなければいけない」
そうエスパルガロは語った。
「どんなエンジントラブルも、もはや許されなくなった」
Translation by Irene Aneas
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | アレイシ エスパルガロ |
チーム | アプリリア・レーシングチーム |
執筆者 | Oriol Puigdemont |