オーストリア圧勝のドゥカティ「次のチャンスはもてぎ」
アンドレア・ドヴィツィオーゾは、マシンがさらに改善されない限り、ドゥカティがオーストリアGPで見せたパフォーマンスを、一貫して発揮することはできないだろうと語る。









アンドレア・ドヴィツィオーゾのチームメイトで、来年はスズキに移籍するアンドレア・イアンノーネが、レッドブルリンクでのレースで優勝。ドヴィツィオーゾも2位に入り、ドゥカティが1−2フィニッシュを達成した。ドヴィツィオーゾは今年ドゥカティがさらに優勝を争うことができると信じているが、オーストリアでのアドバンテージを、他のすべてのトラックで発揮できるかどうかについては疑念を抱いている。
「僕たちはまだ完璧じゃない。すべてのエリアで良いわけじゃないからね。ヤマハの方がもっとバランスが良い。どこに行っても強そうだ。彼らは毎レース、簡単に優勝を争える位置にいる。けど僕たちからそんなに遠いわけじゃない」
「ライバルたちはとても強い。例えば、ホンダは今年のベストバイクではないけれど、(マルク)マルケスが違いを生んでいる。彼らを倒すのは大変だ」
「僕はバイクの改善に集中しているし、僕たちは今後についても考えている。すべてのエリアで速くならなきゃいけないし、チャンピオンシップを争うには18レースすべてで強い必要がある」
「僕たちはまだすべてのトラックで速いってわけではない。すべてのエリアで改善できなければ、チャンピオンシップを争うことはできないだろう」
ブルノでもチャンス。しかし日本が最大の勝機
ドヴィツィオーゾは、10月の日本GPはマシンに合っていると信じており、照準を合わせている。しかし今週末のブルノのチェコGPでももちろん勝つチャンスを狙っている。
「もてぎはたぶん僕たちのバイクに合ってるトラックのうちのひとつだ。けどブルノでも僕たちは良いと信じてるし、いくつか他のトラックでも競争力があるだろうと思っている。将来的にはもっと良くできると思うし、僕たちにはそうする力があると思っている」
「僕は他のもっと難しいトラックでも競争力を発揮する自信があるんだ。確かに、僕たちにとってはオーストリアよりほんの少し難しくなるだろうけど、トップのすぐ近くで戦えると思う。過去3レース、すべて異なるシチュエーションで勝利を目指して戦えたんだ」
イアンノーネに敗れたオーストリアでの日曜日を振り返って、ドヴィツィオーゾは、レース終盤でチームメイトに比べタイヤのグリップが不足していたことを、いまだ残念に思っている。
「ラスト6周までレースをコントロールしていたんだ。全力でプッシュしようとした時、あいにく右コーナーでイアンノーネと同じようなグリップが得られなかった。彼と戦えるような位置に居続けることができなかった。彼は賢いレースを展開して、リヤタイヤの消費を管理していた」
「オーストリアでの差は大きかったけど、その状況を再現するのは簡単じゃないだろう」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | チェコGP |
ロケーション | Brno Circuit |
ドライバー | アンドレア ドヴィツィオーゾ , アンドレア イアンノーネ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Charles Bradley |