








テック3ヤマハのヨハン・ザルコは、病み上がりのバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の背後で予選を終えたことは、自分を含めて「恥を受け入れる」必要があると語った。
モトクロスでのトレーニング中に骨折したロッシは前戦ミサノを欠場。しかし怪我を負った日からわずか23日後のアラゴンGPに参戦復帰して予選で3番手タイムを記録した。
予選で11番手だったザルコはロッシの参戦復帰を歓迎し、彼を「天才」と称した。さらに病み上がりのライダーに負けたことで"すこし腹ただしい"気持ちであると認めた。
「僕は木曜日に、彼の背後でセッションを終えたライダーは恥を知るべきだと言った」
「だから僕はそれを受け入れる。本当にガッカリさせられたし、彼が上位で争えているのは普通じゃないから腹ただしくもあるよ」
「彼は天才で賢いライダーなんだろう。彼はプッシュの仕方やマシンのセットアップの仕方を理解していて、チームもそれを理解している」
「彼のことを尊重している。だって彼よりも僕のほうが身体的に良好だし、彼は僕よりも前にいるからね。レースはそう取り組む必要があると思う」
クラッチロー「素晴らしいラップだった」
予選を4番手で終えたLCRホンダのカル・クラッチローは、ロッシを称賛するザルコに同調した。
「朝彼を見て、スピードを上げるのに時間がかかりそうだと思った。それは確かだった。でも彼は予選で素晴らしいラップを記録したし、週末を通して速かった」
「彼は更に速くなると期待している。決勝は表彰台を目指して戦えるだろう。彼はただサーキットをクルージングするつもりで来たんじゃないんだ」
さらにクラッチローは、怪我がロッシにどれほど影響を与えているのかはわからないと語った。
「僕は体験したことがないから何とも言えない。痛みを感じると彼は何か変わるんだろうか。速く走りたいと思えば気持ちの切り替えになると思うけど」
「これで新しい流行りができるかもしれない。誰もが脚を負傷して早く復帰できるように闇雲になるんだ」とクラッチローは最後に冗談めかして語った。
Additional reporting by Jamie Klein and William Zinck
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | アラゴンGP |
サブイベント | Saturday qualifying |
ロケーション | モーターランド・アラゴン |
ドライバー | カル クラッチロー , ヨハン ザルコ , バレンティーノ ロッシ |
チーム | Team LCR , Tech 3 |
執筆者 | David Gruz |