開幕戦で8位のザルコ、終盤でタイヤに問題を抱えていたことを明かす
ザルコは、開幕戦カタールGP決勝の終盤で優勝争いから脱落した時、フロントタイヤに問題を抱えていたことを明らかにした。








テック3・ヤマハのヨハン・ザルコは、開幕戦カタールGP決勝の終盤で優勝争いから脱落した時、フロントタイヤに問題を抱えていたことを明らかにした。
MotoGP開幕戦の予選で圧倒的なタイムでポールポジションを獲得したザルコ。決勝の前半ではレースをリードしていたものの、残り5周のところでアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に先行を許した。その後はずるずるとポジションを落とし、8位でフィニッシュした。
それでもザルコは、自分のパフォーマンスについて失望する理由はないと述べ、もしタイヤに問題を抱えなければ、最後まで優勝争いに絡むことができていただろうと語った。
「僕はこの結果に満足しなくてはならない」
「レースをリードできたこと、コントロールできていたことに満足している。でも後続との差をつけられるほど速くはなかった」
「僕はライバルがオーバーテイクを仕掛けてくる機会を待っていた。そこでバトルしてポジションを維持することができたんだ」
「でも8~9ラップ目でフロントタイヤに違和感を覚えた。心配になったけど、僕のライバルも同じトラブルを抱えているんじゃないかとも考えた」
「そして残り5周で彼らが僕をオーバーテイクしていった時、フロントタイヤの問題が悪化した。僕のタイヤが滑りだしてしまって、戦うことができなかった。コーナーに入ろうとした時はクラッシュ寸前のところだった」
「だから僕は一度深呼吸をして自分のポジションを守ろうとした。でも僕のペースはかなり落ちていた」
「テクニカルトラブルを抱えながらも結局8位でフィニッシュしたんだ。僕はこの結果に満足することができる。レースをリードできて楽しめたし、全てが万全な時に今日のようにレースできれば、僕は勝利をかけて戦うだろう」
他のライバルと同様にフロントにミディアムタイヤを選んだザルコは、レース終盤でペースが大幅に落ちたのはタイヤのせいではないと主張した。
「フロントにミディアムタイヤを選択したのは良かったと思う」
「僕は大抵、レース週末の間に他のライバルと同じコンパウンドのタイヤを装着している時は、タイヤの良し悪しついて不平を言うことはしない」
「でも今回のレースは僕のフィーリングによるものだけではなかった。問題があったことを言うことは簡単だと思うが、その時、実際に僕は技術的な問題を抱えていた」
「それに、もし自分のチームに所属するミシュランの技術者が"レース中のタイヤは問題を抱えていた"と言ったら、そのライダーは自分のレースに満足することができると思う」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | カタールGP |
ロケーション | ロサイル・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | ヨハン ザルコ |
チーム | Tech 3 |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |