








スズキのマーベリック・ビニャーレスは、フリー走行3回目で2番手になったものの、予選Q2ではポールポジションを獲得したドゥカティのアンドレア・イアンノーネの0.442秒後方の6番手で終えた。
スズキがMotoGPに復帰した2015年、加速性能とトップスピードが最大の弱点だった。しかし、オフシーズンにエンジンとギヤボックスを改良したことにより、GSX-RRはより競争力を身につけることとなった。
しかしビニャーレスは、特にコーナー出口における加速性能は、今もスズキの弱点であることを語った。そして、その結果、ハードにプッシュすることができなかったと不満を露わにした。
「僕らは朝から比べると、少し進歩した。しかし十分じゃない。他の人たちは、もっと改善してきたんだ」とビニャーレスは言う。
「問題は、加速する最初の部分なんだ」
「その差がエレクトロニクスの面なのか、それともセットアップから来るものなのかは分からない。でも、今朝のフィーリングはすごく良かったんだ。僕が1分23秒7を記録した時には、まだ100%プッシュしていなかったんだ」
「僕は予選のために何割かを温存しておこうとしたんだ。そして、予選を迎えたら、温度が高くて、良い加速を行うことは不可能だった」
「バイクを最大限傾けた時、僕はガスに触れると、多く滑っていた。まだ分からないけど、僕らはできる限り速く走れる方法を見つけなければならない。なぜなら、それはいつも同じなんだ」
「それを知って、少し複雑になり始めている。100%プッシュしなければならなくても、それができないんだ」
怪我のエスパルガロは満足
ビニャーレスのチームメイトであるアレイシ・エスパルガロは、金曜日の怪我から復帰し、予選を9番手で終えた。
彼は怪我の影響を認めつつも、パフォーマンスについては楽観的だった。そして、改良されたGSX-RRのウイングレットは、明らかな違いをもたらしていると言う。
「僕たちはウイリーを抑えることができ、そして加速時により多くのパワーをかけることができるようになった。これは、大きなアドバンテージだよ」
そうエスパルガロは語る。
「怪我しているにもかかわらず、ポールポジションから0.6秒遅れだった。僕は満足だよ」
「ドゥカティのアドバンテージは、フロントホイールを接地したまま、パワーをかけられるということだ」
「僕たちは日本人のエンジニアとともに、ウイングレットを改善することを決めた。彼らは素晴らしい仕事をしてくれて、大きなウイングレットを用意してくれた。それで、加速時にバイクが少し良くなったんだ」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストリアGP |
ロケーション | レッドブルリンク |
ドライバー | アレイシ エスパルガロ , マーベリック ビニャーレス |
チーム | Team Suzuki MotoGP |
執筆者 | Jamie Klein |