トップ快走中に転倒のロレンソ「マップ変更を意識し、集中力を欠いた」
トップ快走中に転倒を喫しリタイアに終わったホルヘ・ロレンソは、その原因はマップを変更する際に集中力を失ったためだったと語る。










ドゥカティのホルヘ・ロレンソは、5番グリッドから素晴らしいスタートを決めて1コーナーのイン側に飛び込み、一気に首位を奪った。そこからハイペースで飛ばし、2番手のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)との差を広げ、チーム移籍後初勝利に向けひた走っていた。
しかし7周目のターン6で、ロレンソは突然リヤのグリップを失い、クラッシュしてしまう。この時の状況についてロレンソは、最適なマッピングを探していたため、ライディングに集中できていなかったと言う。
「ドゥカティのシステムは、ヤマハのそれよりも複雑なんだ。まだ慣れていない。なぜなら、通常なら週末の間にあまり(マップを)変えることはないからね」
そうロレンソは説明した。
「僕はまだ完全には適応できていない。そして、僕は全ての可能性について考えすぎてしまう。それは、僕がライディングへの集中力を失ってしまうことを意味する。ただ、乗ることができないということを意味するわけじゃない」
「僕は少し早く方向転換してしまった。そして、リヤブレーキを使わなかったんだ。クラッシュするには十分だったよ」
「早くマシンの向きを変えることが、リヤのグリップを失うことを意味するとは、考えてもいなかった。しかしそれは起きてしまったし、とても残念だった。雨の中でレースをしている時には、そういうことが起きることもある」
「本当に残念だ。今日はドゥカティに来てから、初めて勝つ大きなチャンスがあった。でも、それを失ってしまったんだ」
ロレンソはこれまで、ウエットコンディションでは苦労することが多かった。しかし、日曜日の午前中に行われたウォームアップ走行での結果により、難しいコンディションで勝負できることを知っていたと言う。
「雨の中では、僕はとても強いことを知っていた。ウォームアップは良い感じだったからね」
そうロレンソは語った。
「レースでは、少し変更を加えれば、より自信を持つことができるようになった」
「僕はかなり落ち着いて乗って、1周につき1秒ずつギャップを開いた」
「でも、このコースが濡れた時には、いつもよりちょっと難しかった。そして、まだドゥカティについて学んでいるところだ。だからエレクトロニクスの操作が、集中力を低下させ、クラッシュを引き起こしたと信じている」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | サンマリノGP |
ロケーション | ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Jamie Klein |