ドゥカティ、来季に向け”ライダーの身体に優しい”バイクを開発中
ドゥカティは、現在のバイクよりも身体的な要求の少ないバイクを、2017年に向けて開発中であるようだ。







公には認められていないことだが、ドゥカティのチームメンバーは、最近のホルヘ・ロレンソのパフォーマンスを心配している。来季、ヤマハからドゥカティに移籍するロレンソは、ここ数戦印象的なパフォーマンスを見せられていないからだ。
このような心配をよそに、ドゥカティはロレンソが、シーズンの始めからホンダやヤマハと戦えるように、来季のバイクの開発を続けている。
ロレンソの体力を認識しているドゥカティファクトリーのエンジニアたちは、ドゥカティのバイク、デスモセディチの身体的な要求を和らげようとしている。今季型であるデスモセディチGP16の身体的要求の大きさは、シルバーストンで行われたレースで、アンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーゾが証明してしまった。
ふたりのライダーは、シルバーストンで行われたイギリスGPで、コーナリング中に前腕に痛みを感じてしまっていたことが知られており、これが原因で、イアンノーネはクラッシュを喫しているのだ。
こういった症状を踏まえ、ジジ・ダッリーニャが率いるドゥカティの技術部門は、より身体的な要求の少ないバイクの開発に取り組んでいると、ドゥカティのスポーティングディレクターであるパオロ・シアバッティが認めた。
「我々には考えがある。ジジはホルヘの特性をわかっているし、何が必要かもわかっている。バレンシアでのテストでは、もう少しクリアなアイデアになっているだろうけどね」
「とにかく、我々は体力のあるライダーだけのためのバイクを作るつもりはない。それに、ホルヘだけのものでもない。すべてのライダーのためだ。プラマックも、来季は最新型のバイクを1台使うので、シルバーストンで起きたようなことを繰り返したくない」
「同時に、我々のバイクの主な特性のひとつとして、エンジンパワーの強さがあげられる。これは通常、身体的な負荷が大きくなることも意味する」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Oriol Puigdemont |