バイクの改善を熱望するビニャーレス「トラクションを感じることができればもっと戦える」
現在年間3位のビニャーレスは、今季MotoGPタイトルを獲得するためにはバイクの改善が必要であると考えている。









ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、現在ポイントリーダーのマルク・マルケス(ホンダ)に打ち勝って今季MotoGPタイトルを獲得するためにはバイクの改善が必要であると考えている。
アラゴンで自身2回目のポールポジションを獲得したビニャーレスは決勝を4位で終えた。その一方、年間首位のマルケスは今季5勝目を挙げた。現在年間3番手のビニャーレスはマルケスに28ポイント差つけられており、今季は残り4レースしか残されていないことを考えると、チャンピオンを狙うのには厳しい状況に立たされている。
ビニャーレスはもしまだチームがタイトル獲得を望んでいるのであれば、残りの4レースに向けてバイクを改良しなければならないと主張している。
「勝利するためにはパッケージを改善する必要がある。レースを消化していけばいくほど、僕たちにできることはどんどん少なくなっていく」
「僕は朝起きて、レースで勝利することを考えた。でも僕の200%を出し切っても勝利には届かないんだ」
「今の状態のままチャンピオンシップで勝利することは極めて困難なことだろう。走っている時、僕にはリヤのグリップがなかった。もし今後トラクションを感じることができれば戦うことができると思う。でもそうでなければ、勝利するのは不可能だよ」
「僕もヤマハもいつも最大限を出し切っていのだから、実現させることができるはずだ。僕たちの今のパッケージで30ポイント差を埋めるのは困難だ」
ハードタイヤを選択した理由
プラクティスセッションで試していなかったのにもかかわらず、ビニャーレスは決勝でリヤにハードタイヤを装着。そしてそのリヤタイヤのグリップのなさに苦しめられた。
彼はライバル達も同じタイヤを装着していたため、自分もハードタイヤに賭けたことを認めている。
「金曜日にドライで練習できていれば、ハードタイヤを選ぶことはなかったと思う」
「でもライバル達はみんなハードを選んだんだ。普段ソフトを好む(アンドレア)ドヴィツィオーゾを除いてね」
「どちらにせよ、今回はタイヤの経験を積むことがあまりできなかったから、正しい選択だったと思う。でも確実ではなかった。朝のラップタイムを見てもあまり速くなかったけど、それでもハードタイヤを選んだんだ」
「序盤でかなり遅かったけど、僕たちはベストを尽くしたと思う。僕は終盤までタイヤを管理することができたし、その間にもライバル達が脱落していったからラッキーな方だった」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | アラゴンGP |
ロケーション | モーターランド・アラゴン |
ドライバー | マーベリック ビニャーレス |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | David Gruz |