ペトルッチ、ワークス移籍目指すも「”賢い”行動を」とチーム関係者
ドゥカティのスポーティングディレクターは、ワークス移籍を目指すペトルッチは他チームへ行くことも考えるべきだと語った。






ドゥカティのスポーティングディレクターであるパオロ・シアバッティは、ドゥカティのワークスチームへの移籍を目指すダニーロ・ペトルッチについて、他のファクトリーチームへ移籍することも視野に入れるべきだと述べた。
先月、今年がプラマック・ドゥカティで過ごす最後のシーズンになると語ったペトルッチ。そのためプラマックは、2019年からは現在Moto2に参戦しているフランチェスコ・バニャイヤ(SKY Racing Team VR46)を起用しようとしているとみられる。
またペトルッチは、ドゥカティが彼をファクトリーチームに推奨するというオプションを持っていることを明らかにしていた。なおこのオプションは、今年の6月に期限が切れるという。
ドゥカティの最優先事項は、ホルヘ・ロレンソとアンドレア・ドヴィツィオーゾという現在のラインアップを維持することであるが、ロレンソとドヴィツィオーゾの契約は今年の末までとなっている。
ペトルッチは2019年にファクトリーチームにステップアップすることを希望していると主張している。だがシアバッティは、ペトルッチはどこか他のチームへ行くことも考慮すべきだと述べ、アプリリアもそのオプションのひとつであると考えている。
昨年、アプリリアはサム・ロウズに代わるライダーとしてペトルッチを起用しようとしたが、最終的には当時のチームメイトであったスコット・レディングがアプリリアへ移籍した。今年のアプリリアはレディングとアレイシ・エスパルガロというラインアップとなっている。
シアバッティは、「ドゥカティは、現在のライダーたちの起用を続けることに注力している」とmotorsport.comに話した。
「ドゥカティはアンドレアとホルヘに投資しており、彼らふたりとの契約を更新したいと考えている」
「よってダニーロは賢く振る舞い、他のファクトリーチームを探すべきだ。彼とプラマックとのプログラムは今年で終了するが、彼はファクトリーチームに適したライダーだと思っている」
「彼がもっと多くの金を欲しがるのは普通のことだ。しかし、契約相手が我々であれ他のチームであれ、全てがマニュファクチャラーとの契約につながる可能性がある」
ペトルッチは昨年、表彰台を4度獲得しランキング8位でシーズンを終えていた。この記録は彼のMotoGPでの最高成績であり、プライベーターチームに所属するライダーの中でもヨハン・ザルコ(テック3)に次いで2番手だった(ザルコはランキング6位)。
またプラマックでの彼の年俸は毎年およそ20万ユーロ(約2680万円)で、ファクトリーチームに所属するロレンソと比較すると、ごくわずかなものであるとみられている。
Translation by Irene Aneas
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ダニーロ ペトルッチ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Oriol Puigdemont |