ペドロサ、レースでの不振を説明「タイヤに熱を入れられなかった」
ペドロサは、決勝レースでタイヤを適切な作動温度領域に入れられなかったことがペース不足に繋がったと話した。










レプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、ウエットコンディションのレースでタイヤに熱を入れることができず、それが成績不振の原因だったと語った。
トリッキーなコンディションの中で行われたサンマリノGPの決勝レース。7番手スタートのペドロサは、5周目に22番手までポジションを落とした。またライバルより5秒遅いペースで走行するなど、最終的には今シーズンのワーストリザルトとなる14位でレースを終えた。
彼はレース序盤に転倒したカル・クラッチロー(LCRホンダ)にも追い抜かれ、ヨハン・ザルコ(テック3)が最終ラップに燃料切れを起こすまで、ポイント圏内最下位の15番手を走行していた。
レース後、ペドロサはタイヤを適切な作動温度領域まで持っていくことができなかったことが慢性的なペース不足の原因だったと話した。また僅かながらもコンディションが改善されたレース終盤、彼自身の状況も良くなったといい、28周で行われたレースの25周目にファステストラップをマークしていた。
「今日はタイヤの温度が限界を下回っていた」
「今朝はクラッシュがあったけど、レースに出ようと試みていた。でもグリップがなくて、(レースペースは)1分54秒台だった」
「バイクを傾けることもできなくて、乗っていてもできることは何もなかった。全てのコーナーでクラッシュしそうだった」
「ちょうどレース終盤には雨も止んで、路面が少し乾いて水も少なくなった時に、僕は急に”限界”に到達することができて、タイヤの温度が上がり始めた。それまで54秒台で走っていたのに、48秒後半~49秒台のペースでレースを終えたんだ」
「まさにタイヤの温度が問題だった。レース終盤は水の量が十分ではなくて限界だったと多くのライダーは言うだろう」
「でも僕の場合は逆で、水の量が減った時にグリップを得るようになったんだ」
体重の軽さは利点にならず
MotoGPに出場するライダーの中で最も体重が軽く、現在51kgのペドロサは、ウエットコンディションのレースで自身の助けになるように、バイクにウエイトを追加していたが、問題を解決することはできなかったと明かした。
「もっと重くなるように計算して、今日はウォームアップの時からバイクにウエイトを追加していた。だからタイヤの使用を最小限にする必要があった」
「大柄なライダーは、こういう状況で得られるフィーリングが多いし、トラックが乾いている時の作動温度領域と比較することができるだろう」
「でももちろん、今日は誰も『ダニがアドバンテージを得ている』と言わなかったはずだ。だから他の人よりも体重が軽いという不利益の方が大きかった」
Additional reporting by Oriol Puidgemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | サンマリノGP |
ロケーション | ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ |
ドライバー | ダニ ペドロサ |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Jamie Klein |