ホンダとヤマハ、今季”覚醒”したドヴィツィオーゾの引き抜きを否定

ホンダとヤマハは、2019年にドゥカティからアンドレア・ドヴィツィオーゾの引き抜きを検討しているという報道を否定した。

 2008年にMotoGPデビューを果たしたアンドレア・ドヴィツィオーゾは、昨年のマレーシアGPで最高峰クラス通算2勝目を挙げた。これは実に7年ぶりの優勝だったが、2017年シーズンは絶好調で、シーズン6勝を記録。ドゥカティと共にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とのタイトル争いを演じた。

 最終戦バレンシアGPで転倒を喫し、逆転タイトル獲得はならなかったが、ドヴィツィオーゾは2019年シーズンの移籍市場における、注目ライダーのひとりになるだろう。来シーズン末には全ファクトリーチーム(ホンダ、ヤマハ、ドゥカティ、スズキ、アプリリア、KTM)のライダーが一斉に契約期間が切れることになっているからだ。

 実はドヴィツィオーゾには今季、”ホンダ復帰”という可能性もあった。昨年の移籍市場における交渉の中で、ダニ・ペドロサに代わりレプソル・ホンダに移籍する話が持ち上がったという。125ccクラスを戦っていた2002年からホンダのバイクに乗っていたドヴィツィオーゾは、ホンダのバイクを使うチーム・スコットからMotoGPにデビュー。翌2009年から2011年まではレプソル・ホンダに在籍していた。その後、テック3でヤマハのバイクに1年乗った後、ドゥカティのファクトリーチームに移った経緯がある。

 ホンダの元チームマネージャーであるリヴィオ・スッポは、今シーズンのドヴィツィオーゾの奮闘を賞賛しながらも、31歳の彼と再び契約を交わすとの報道は見当違いだと主張した。

 スッポは、自身がホンダを離れることを発表する前に、ドヴィツィオーゾについて次のように語っていた。

「昨年、ダニがチームを離れる可能性があったことは秘密でもない。我々はドヴィツィオーゾと話をしていた」

「我々は彼のことが好きだ。我々は彼の価値を知っているし、彼が素晴らしいライダーだということを分かっている。正直に言ってパドックの誰もが、彼がこれほどのシーズンを送るとは予想してはいなかっただろう。我々にとっても、彼の活躍はとても嬉しい」

「しかし昨年我々が彼と話した時とは違い、来季はどのチームもライダーと契約しているので、特に彼と話をする必要はない」

 ヤマハのチーム代表であるリン・ジャービスは、ドヴィツィオーゾにとってはライバルメーカーに移籍するよりも、ドゥカティに留まることがベストだと付け加えた。

「正直なところ、(ヤマハがドヴィツィオーゾとの契約を望んでいるという)噂には真実はない。しかし、私はアンドレアを大いに尊敬している」

「彼は自分が蒔いた種を収穫したのだ。そしてそれは偶然の産物ではない。それは(ドゥカティの)プロジェクトに5年間本気で取り組んだからこそだ」

「彼はバイクと共に育った。そして今年、すべての条件が揃ったことで彼は驚くべきシーズンを送った。彼にとってドゥカティに残ることが最善だと私は思っている」

 ドゥカティのスポーティングディレクターであるパオロ・シアバッティは、成功を収めたドヴィツィオーゾとの契約延長交渉が始まった際には、彼に提示する契約金の額を引き上げなければならないだろうと認めた。

「”交渉力”というものは、常に自身の結果に基づいている」

「ドヴィツィオーゾが今年そうだったように、勝利の歴史を持つライダーは、契約交渉においてより強い立場に立つだろう」

「その時が来たら、彼がドゥカティと共に合計で7勝を挙げているということを考慮しなければならない。さらにそれを積み重ねてくれることを願っている」

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この記事について
シリーズ MotoGP
ドライバー アンドレア ドヴィツィオーゾ
チーム Repsol Honda Team , Yamaha Factory Racing
記事タイプ 速報ニュース