ホンダの勢いに警戒するロッシ。その一方、「52ポイント差はさすがに現実的になる」
ロッシは、ホンダの勢いにヤマハが押されていることを警戒している気持ちを明かし、残りのレースに対する意気込みを語った。







6月の第7戦バルセロナGPで、バレンティーノ・ロッシが優勝を果たしてから早3カ月が経とうとしている。その優勝以降、ヤマハのライダーは表彰台のトップに立てていない。
一方のホンダは、バルセロナGP以降の7戦中5戦で勝利した。マルク・マルケスが2回、ダニ・ペドロサとカル・クラッチロー、そしてジャック・ミラーが1回ずつ。ホンダのライダーたちは手堅く勝利を収めてきた。またホンダが勝てなかった2戦は、ドゥカティのアンドレア・イアンノーネと、スズキのマーベリック・ビニャーレスが勝っている。
「僕たちは心配し始めている。残りのレースで、僕たちはもっとプッシュしていかなきゃならない。ホンダはライダーは異なるけど、最近のレースで多く勝利している。一方のヤマハは、バルセロナ以降誰も勝てていない状況だ」
そうロッシは語った。
「この状況を打破するために、何をすべきなのか把握する必要がある。今季残り4レースは、ヤマハにとって重要なレースだ。そのレースを、僕は勝利のために戦いたい」
「それをすることで、来季のレースに向けて基盤作りをすることができる。それに、これからのサーキットは僕たちのマシンにとって良いサーキットだ」
「今季初めのヤマハのマシンは最高だったよ。でも、今はちゃんと仕事しなきゃね」
マルケスとの圧倒的なポイント差
ロッシは、現在のポイントリーダーであるマルケスに対して52ポイントのビハインドを負っている。その状況下でとうとうロッシは、マルケスを追うことを諦めてしまっていることを明かしたが、サマーバケーションの段階で、マルケスを打ち破ることは不可能だとすでに考えていたようだ。
「ポイント獲得のチャンスがなくなる日まで、レースが終わらないことはわかっているよ」
「でも、彼と43ポイント差の時点ですでに困難な話だ。さらにアラゴンGPで52ポイントの差に広がった。さすがに現実的にならざるをえないよね」
「オーストラリアGP以降に何回かポイントを稼いでこれた。でも前半戦で3回も無得点なんだ。そこからギャップをリカバリーするのが本当に厳しい状況なのは、すでにわかっていたことだよ」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | アラゴンGP |
ロケーション | モーターランド・アラゴン |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |