マルケスはホンダ残留が”第1選択肢”? ホンダも高額オファーを検討か
マネージャーのアルザモーラによると、現王者のマルケスはライバルメーカーへの移籍というギャンブルよりも、ホンダへの忠誠を選ぶという。

マルク・マルケスは2013年にレプソル・ホンダからMotoGPにデビューすると、5シーズンで4度のチャンピオンを獲得してきた。
しかしながら、マルケスはレッドブルと緊密な関係を築いている。このため、レッドブルがタイトルスポンサーをしているKTMに将来的に移籍するのではないかと推測されている。
マルケスは他の多くのライダーたちと同じく、2018年末でチームとの契約が切れるが、彼のマネージャーであるエミリオ・アルザモーラは、マルケスが近い将来ホンダ残留を決めると考えている。
アルザモーラは、スペインの新聞『El Periodico』に「マルクは、ホンダが彼にMotoGPデビューの機会を与えたこと、レースに勝利しタイトルを共に勝ち獲ったメーカーであることを決して忘れない」と述べた。
「ホンダは、マルクにとっての第1の選択肢だ」
ホンダからしてみれば、2000年代初めにバレンティーノ・ロッシを放出したというミスを繰り返したくないだろう。ホンダは圧倒的な成功を収めたロッシの役割を過小評価し、最終的にロッシはライバルであるヤマハに移籍してしまっている。
レプソル・ホンダを離脱した元チームマネージャーのリヴィオ・スッポは、ライバルメーカーからの興味を防ぐため、チームはマルケスへ高額オファーをするつもりだったという。
「マルクは最高のライダーだ。彼はかけがえのない人物だ」と、チーム離脱が発表される前にスッポはmotorsport.comに語った。
「我々は、誰もが彼を選びたがるということを分かっている。だから我々は彼と契約を結んでいることを本当に感謝している」
「彼がチームを出るかどうかは、彼が他のメーカーで勝ちたいという意欲を持っているかどうかや、来年のバイクに対して彼がどう思うか次第だろう」
「しかし財政的に、ホンダが彼に素晴らしいオファーを出すことに問題があるとは思わない」
マルケスが最後に契約を更新したのは2016年の5月で、彼の契約金額は年間約900万ユーロ(約11億8500万円)であるとみられる。
しかしながら、現在はドゥカティと契約したホルヘ・ロレンソが約1400万ユーロ(約18億4400万円)を受け取っているとされており、マルケスの移籍を防ぐために、ホンダは同程度のオファーを出さなければならないだろう。
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Oriol Puigdemont |