ミサノで逆転優勝のマルケス「最後まで2位になると思っていた」
サンマリノGPで優勝したマルケスは、最終周でペトルッチを交わすまで、自分が2位入賞でレースを終えると想定していたと語った。







サンマリノGPで優勝したホンダのマルク・マルケスは、最終周でダニーロ・ペトルッチ(プラマック・ドゥカティ)を交わすまで、自分は2位入賞でレースを終えると想定していたことを明らかにした。
ウエットコンディションの中行われたサンマリノGP。そのレースで優勢だったのはペトルッチであった。チャンピオン争いを繰り広げるマルケスとドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾたちは、9番グリッドからスタートしたペトルッチに次々と交わされていき、レース終盤まで追いつくことができなかった。
レースが進行していくにつれトラックコンディションは改善していったが、ドヴィツィオーゾは前方を走るペトルッチとマルケスから離されていった。一方のマルケスはペトルッチの背後につけ、最終周のターン1でペトルッチを捉えてトップに立ち、逆転優勝を決めた。
「僕はレース全体をコントロールするために、自分自身をコントロールしていた。僕はもう少し速く走ることができたけど、"このままで大丈夫だ。辛抱しなければ"と心の中でずっと思っていた」とマルケスは語った。
「僕たちとドヴィ(ドヴィツィオーゾの愛称)のギャップが開き始めた時、僕は2位でレースを終えることになると思ったんだ。でも最終ラップでやってみようと思った」
2016年タイトルを獲得したマルケスは、年間優勝のために毎戦で全力を尽くすのではなく、時にポイントを着実に獲得する戦略を選んできた。しかし、前戦イギリスGPをマシントラブルを理由にリタイアしたマルケスは、今回のレースで完全に保守的になるわけにはいかなかったと語った。
「今年のチャンピオンシップはかなりタイトだ。今年の最後、この5ポイントに助けられる可能性がある」
マルケスとペトルッチが争う中、ドヴィツィオーゾはペースを落とし、最終的にトップのマルケスから12秒差で3位につけた。この結果、マルケスとドヴィツィオーゾは同ポイントでランキングトップに並んでいる。
「誰もが常に勝ち続けることを望んでいる」とドヴィツィオーゾ。
「僕もそこで争っていたけど、バイクのフィーリングが悪かった」
「リスクが高すぎたんだ。今回多くのドライバーがクラッシュしている。僕はこのレースでリスクをとる必要はないと考えていた」
「表彰台を獲得できたことに満足している。これまでミサノで表彰台に上がったことはなかったからね。僕たちはこの結果に満足すべきだ。とても難しいレースだったけど戦えていたし、このような難しいコンディションの中で表彰台を獲得することができた」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | サンマリノGP |
ロケーション | ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ |
ドライバー | アンドレア ドヴィツィオーゾ , マルク マルケス |
チーム | Ducati Team , Repsol Honda Team |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |