ミラー、母国レースでフロントローを逃したことを悔やむ
母国レースを迎えたジャック・ミラーは、理想のセッティングで予選を走れなかったことを非常に悔やんでいる。











オーストラリアGPの予選で、ジャック・ミラー(ホンダ)は、最終ラップで3番手まで順位を上げることができれば、明日の決勝レースでフロントローからスタートできると考えていた。
しかしその直後には順位が入れ替わり、ポル・エスパルガロ(ヤマハ)が3番手、アレイシ・エスパルガロ(スズキ)が4番手にそれぞれ順位を上げ、ミラーは5番手となり、決勝はセカンドローからのスタートになった。
ミラーは、予選のラストラップでのミスを後悔している。
「フロントローを獲得できなくて、後悔している。メディア会見に出たかったし、本当にがっかりしている」
「フロントローじゃなくてイラついているくらいだ。最終コーナーで縁石にヒットしなければフロントローだった」
ポールシッターのマルク・マルケス(ホンダ)、ポル・エスパルガロとは違い、ミラーの選択した、フロントのインターミディエイトタイヤとリヤのスリックタイヤがセッション終盤には適していた。しかし彼は、最後のアタックにはスリックタイヤで走るのが理想的だったと話した。
「僕はスリックタイヤを履きたかった」
「1周目はフロントがウエットタイヤ、リヤがインターミディエイトタイヤだったんだけど、うまく機能させられなかった。僕とマルクが同じタイミングでピットに入った時、僕はチームに『スリックで出る必要がある』と話した」
「でも彼らは、時間もなかったし、雨が降りそうだったと話した。だから彼らは、フロントはインターミディエイト、リヤはスリックで僕をコースに出した。2度目にピットに入った時には、前後ともスリックタイヤを履くことを期待していたけど、そうはならなかった。僕たちがやったことだから、僕たち自身で受け入れるしかない」
「レースは不安定な天候でもいい」
シーズンを通してポディウムを争うチャンスについて話してきたオーストラリア人のミラーは、今日はこの変わりやすい天候に大いに助けられたと言い、ドライコンデションのセットアップに関しては、この降ったり止んだりする雨に悩まされたという。
「電子制御システムのセットアップを決めるスタッフたちにとって、あまり時間はなかったと思う。彼らは僕らとは違うことをしていたけど、確実に役に立つはずだ」
「おそらくレースでは役立つはずだ。4人か5人は電子制御システムの戦略に取り組んでいるライダーがいて、そのうちの一人が僕のところにもいる。僕らはそういうセットアップの人たちに比べて遅いけど、もしドライコンデションでタイムを失いすぎなければ、いずれ役に立つだろう」
「きちんとしたセットアップが役に立つし、そのようなパーツもそうだ。もし僕らが同じセットアップでコースに出たら、バイクが完璧じゃない時でもうまくやれると思う。バイクを完璧にするためにも、大変な仕事だ」
現在の予報では、明日のレースはドライコンデションとなっているが、フィリップアイランドの天候は変わりやすいことで知られている。ミラーは、どんな天候になろうとハッピーだと話しているものの、雨を願っているのではないかという考えを否定した。
「僕が何を言おうと問題じゃない。ここはフィリップアイランドだ。天候はその時次第だ」
「明日はなるようになるだろう。ぜひドライでレースがしたい。ここで30周走るのは長いけど、もし雨の中それをやるとなったらもっとひどい。ぜひともドライがいいし、ウエット-ドライでもいい。今週は、いつものようにチャンスをつかめた」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
ドライバー | ジャック ミラー |
チーム | Marc VDS Racing |
執筆者 | Andrew van Leeuwen |