ヤマハ、ロレンソのドゥカティテストを阻止。「チャリティにお金を払ってるわけじゃない」
ヤマハは、ドゥカティのへレステストへのロレンソの参加を、契約を理由に拒否している。








来季ドゥカティに移籍するホルヘ・ロレンソは、これまで最高峰クラスで9年間、ヤマハに所属している。
ヤマハとロレンソの契約の期限は12月いっぱいまでであり、バレンシアで行われるシーズン後のテストでは、ドゥカティからの参加が許可されるとみられるが、11月に行われるヘレスでの2日間のドゥカティのプレイベートテストでは、ヤマハはロレンソのドゥカティからのテスト参加を許可しないだろう。
もてぎで行われた記者会見でロレンソは、長年を共に過ごしたヤマハの寛大な処置を期待しているものの、ヤマハの決定をリスペクトすると語った。一方、ヤマハのマネージングディレクター、リン・ジャービスは「へレスでのテストについてだが、私はバレンシアでの最初のテストに集中する方が良いと思う」
「なぜなら、契約に基づき、ヤマハと契約をしているライダーは、他のメーカーでテストする権利を自動的に放棄している。他のメーカーのために何かをすることもね」
「契約は常に今年いっぱいであり、ホルヘの契約についても同じで、12月31日までだ。12月まで契約している理由は、スポーツだけではなく、私たちにとってビジネスでもあるからだ。ヤマハは、ライダーに契約で多くのお金を支払っている。そして、我々はその投資のリターンを得たいんだ」
「ヤマハにとってだけではなく、我々のスポンサーや、パートナーすべてにとっての問題だ。彼らはチームとライダーをサポートする契約を結んでおり、我々の画像の使用許可を得て、その関連で利益を得ている。今年の終わりまでね」
「バレンシアテストを許可したのは、マニュファクチャラーの間の協力、紳士協定のようなものによる」
「我々からすれば、それが理にかなっていると思うし、正しいと思う。バレンシアテストを許可しただけでも十分だとも思う」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |