ヤマハ、勝利を渇望も「マシン開発が期待通りではなかった」と認める
ヤマハは6月以来勝利を挙げられておらず、開発の滞りも認めたが、来年のマシンに関しては期待を寄せている。








先週のアラゴンGPでは、ヤマハは7列目から決勝レースをスタートしたが、勝利を挙げることはできなかった。一方、直近の7レースではホンダが5勝を挙げており、スズキとドゥカティが1回ずつ勝利している。
バルセロナでバレンティーノ・ロッシが勝利して以来、ヤマハはレースに勝てておらず、チームの士気が下がっていることを心配しているとロッシも認めている。
ヤマハのチームディレクターを務めるマッシモ・メレガリは、自分たちがパフォーマンスを失っている間に、他のチーム、それも特にホンダが進歩を遂げているので、結果の出ないレースが続いていると主張した。そして、最近のマシン開発が望んでいたほどの効果をもたらしていないことも認めた。
「我々は後退してはいないが、ホンダが大きく前進している」とメレガリはガゼッタ・デロ・スポルトに話した。
「シャシーとスイングアームを見ても、最新のマシン開発は、我々が考えていたような結果にはならなかったし、タイヤの役割も大きい。ある時は我々にあっているし、そうでない時もある」
アラゴンでのテストで、2017年のバイクを走らせることをキャンセルことに関しては、こう話した。
「今シーズンが終わってから、新しいバイクを走らせることを決めた」
「11月23、24日にバレンシアでテストを終えた後、我々はセパンに行くつもりだ」
「来年のバイクは大きく飛躍する」
バレンティーノ・ロッシと、スズキから移籍してくるマーベリック・ビニャーレスが乗ることになる新しいバイクは、パフォーマンス面で大きな改善を見せるだろうとほのめかしている。
「昨年のマシンは、徐々にアップデートしていった。でも今回は、完全に新しいものを投入する」
「革命が起きるわけじゃないが、かなり重要な進歩だ。もし我々が来年のバイクのデビューが遅れたら、それは我々が日本で働いていることも原因のひとつだ」
最も大きな違いは何かと聞かれたメレガリは以下のように答えた。
「我々にはトップスピードが欠けている。しかしトラクションとライドアビリティの話をすると、まだ考える余地がある」
「最低速を落とすことなく、もう少し馬力を得たいと思っている」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |