ロッシ「いつもより疲れてしまった」5位。しかし望外の結果に「満足」
ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、骨折から急速な回復を見せ、アラゴンGPで復帰したばかりか、5位フィニッシュを果たした。








僅か3週間前、ヤマハのバレンティーノ・ロッシはトレーニング中に事故に遭い、右足を骨折する重傷を負った。そのため、サンマリノGPを欠場。アラゴンGPで復帰することも不可能だとみられていたため、ヤマハは代役として、世界スーパーバイク選手権に参戦中のマイケル・ファン・デル・マークを起用することも発表していた。
しかし、ロッシはアラゴンGPへの復帰を果たした。予選ではフロントロウにマシンを並べる3位、決勝でも終始上位を争い5位でフィニッシュした。優勝したホンダのマルク・マルケスとの差は、僅か6秒だった。
ロッシはアラゴンでこの様な結果を残せることを、全く期待していなかったという。
「最高の結果を得るため、最大限の努力をした。でも、最終的には疲れてしまったんだ」
そうロッシは語る。
「でも、トップ5に入れるとは考えていなかったから、とても良い気分だ」
「僕はとても誇りに思っている。とても満足だよ。だって1週間前には、レースできるかどうかも分からなかったんだ」
「でもうまく行ったし、正しい選択をしたと思う。少しリスクがあったけど、これ以上レースを欠場するのは避けたかったんだ。欠場してしまうと、元のレベルに戻るまで、より多くの時間がかかってしまうからね」
ロッシは怪我の影響により「いつもよりも疲れた」と感じたと語るが、その一方でレース後半にペースが上がらなかったのは、ヤマハのバイクの弱点が原因だと考えている。
「僕らにはかなり競争力がある。でも残念なことに、タイヤのデグラデーションには依然苦しんでいる」
そうロッシは認めた。
「もし僕が完調なら、もう数秒早くチェッカーフラッグにたどり着くことができたはずだ。でもとにかく、レース後半には依然問題を抱えている」
「現時点ではドゥカティとホンダの方が優れている。僕らはハードワークを続けなきゃいけない」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | アラゴンGP |
サブイベント | Sunday race |
ロケーション | モーターランド・アラゴン |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |