ロッシ「イアンノーネの攻撃により、マルケスを追い切れなかった」
ロッシはオーストラリアGPの最後までマルケスを追いかけられると考えていたが、イアンノーネの攻撃によりそれは叶わなかったと考えている。

ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、スズキのアンドレア・イアンノーネにアグレッシブなオーバーテイクをされなければ、レースの最後まで勝者のマルク・マルケス(ホンダ)を追いかけることができたはずだと語る。
オーストラリアGPの決勝の大部分は、ロッシ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、ヨハン・ザルコ(テック3・ヤマハ)、マルケスの4人が先頭集団を形成していた。
21周目にビニャーレスを抜いて先頭に立ったマルケスはそのままリードを広げた。ロッシとザルコはこれを追いかけようとしたが、イアンノーネのアグレッシブな追い抜きに遭った。ロッシはこれがなければ、マルケスを追いかけ続けることができたと考えている。
「僕は速かったから、レースの最後までマルケスを追いかけることができる可能性があったと思う」
マルケスの1.8秒遅れで2位に入ったロッシはそう語った。
「しかし、僕は完璧な位置に居たんだけど、イアンノーネは”狂ったように”ヘアピンで飛び込んできたんだ。そして、マルケスは行ってしまった。でも、いずれにしても勝つのは難しかったと思う」
ロッシはレース中の他のライダーのアグレッシブさについてもコメントした。ザルコは1周目にマルケスのリヤタイヤにヒットしたのだ。
「攻撃性と接触のレベルは高まっている。特に若いライダーがMoto2からやってきた時はそうだ。また、ザルコはいつもとてもアグレッシブだ」
そうロッシは語った。
「怒っているんだけど、とにかく何も変わらない。これはゲームみたいなモノだ。ちょっと危険だけど、家にいたくないなら、こうするしか方法はない」
「ザルコと戦い、その後イアンノーネがやってきた。ふたりは、最も戦いにくいライダーたちだ」
「2015年にイアンノーネと戦ったのを思い出した。彼は、最終ラップで僕を下した。その時と同じようにザルコやマルケスに対して、最大限のモノを発揮した。だから素晴らしいレースだったし、とても楽しかったよ」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストラリアGP |
サブイベント | 日曜日 決勝レース後 |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
ドライバー | アンドレア イアンノーネ , バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | David Gruz |