カタルニアGPを制したロッシは、レース後に2位のマルケスと握手したことは、悲しい週末の最後に正しいことだったと語る。
バレンティーノ・ロッシはカタルニアGPを勝ち、金曜日にMoto2クラスのフリー走行で事故死したルイス・サロムにその勝利を捧げた。
レース後、ロッシと2位のマルク・マルケスはお互いを称え合って笑顔で握手を交わし、集まった観衆やメディアから拍手が巻き起こった。
ふたりはこれまで、ほろ苦いライバル関係だった。コース上で多数のクラッシュを繰り返し、そして昨年の悪名高いマレーシアGPでの事件に繋がった。その事件はロッシに次戦グリッド降格ペナルティを課し、それがチャンピオンシップに大きな影響を及ぼした。
それ以来彼らは、表彰台や記者会見に同席することはあったものの、お互いの存在をかろうじて認識する程度であった。
「(サロムの)事故が起きた後のことは、すべて重要ではなかった。だから、(マルケスと握手したことは)非常に重要なことだったと思うんだ」と、カタルニアGPを優勝した後、ロッシは語った。
「とても正しいことだったと思うよ」
「別の側面から見れば、僕らは静かに、そしてリラックスした時を過ごす必要がある。これはすごいスポーツだし、僕らの情熱なんだけど、同時にとても危険だ。通常の振る舞いや他のライダーと通常の感覚で接することができると、静かに、そして集中するのに役立つ」
ロレンソとの雪解けは”まだ”
ロッシは、ヤマハのチームメイトであるホルヘ・ロレンソとも確執が取りざたされている。これについて尋ねられたロッシは、次のように答えた。
「ロレンソとの関係は、少し異なっている」
「僕が言うことができるのは、彼との関係が改善することはなかったり、彼と話さなかったり、彼に”チャオ!”と言わないとか、そういうことをシーズン初めには考えなかったということだ」
「僕はヤマハに戻ってきてから、常にホルヘのところへ行き、『やあホルヘ。大丈夫かい? 気分はどう?』と言ってきた。それが全てだよ」
「今年、僕は彼がやってきてくれるのを待っていた。しかし、それはまだ起きていない。彼に聞いてみてくれよ」