ロッシ「ロレンソにオーバーテイクを仕掛けるのはリスクが高すぎた」
バレンティーノ・ロッシは、オーストリアGPで表彰台を逃したことを残念に思っているものの、ドゥカティとの差は小さかったと考えている。





アンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーゾが1-2フィニッシュを成し遂げ、長い未勝利期間から抜け出すことに成功したドゥカティ。その後方3位はヤマハのホルヘ・ロレンソが入り、バレンティーノ・ロッシはロレンソの直後である4位でフィニッシュした。
レース序盤に3番手のポジションを奪われた後、大半をロレンソの後方で過ごしたロッシは、オーバーテイクを挑むことができるポジションにはなかった。レース後、彼はその試みはあまりにもリスクが大きかったと認める。
しかしロッシは、ドゥカティの2台に比較的近い位置でフィニッシュできたことについて、満足していると語った。
「最終的には、僕は4位で満足しているわけじゃない。僕の目標は表彰台にたどり着くことだったからね」と、ロッシはレース後に語った。
「しかし今週末、とくにレースでは、まずまず良かったよ。勝ったドゥカティからたった3秒遅れでフィニッシュできたんだからね」
「個人的に最も残念だったのは、ロレンソが前でフィニッシュしたことだ。彼は速かったからね」
「また、僕らが戦えなかったことも残念だ。僕はオーバーテイクに挑戦したかった。でも、レース中のコンディションは、皆にとって非常に困難だった。ブレーキングで止まるのも難しかったし、コーナーの出口も難しかったんだ」
「オーバーテイクをしようとするのは、非常に大きなリスクを伴っていた。常に、僕は彼に近付こうとしたんだ。そして、僕は幾つかのミスを犯した。その結果、最終的に4位で終えることになったんだ」
マルケスとのギャップは縮小
ロッシはロレンソには敗れたものの、ポイントリーダーであるマルク・マルケスの前でフィニッシュすることについては成功した。これについて訊かれたロッシは、次のように皮肉を述べた。
「とても幸せだよ。2ポイント縮めることができたんだからね。100レースあったなら、僕はチャンピオンになれるよ!」
「まぁ、それは別にジョークだけどね。でも、マルケスの前でフィニッシュできたのは素晴らしいことだよ。僕らはこういうことを続けていかなきゃいけない。確かに、他のサーキットに行けば状況は変わる。でも、僕らはできるだけ多くのポイントを獲るために、速くあり続けることにチャレンジしなければならない」
「ポイント上で大きく先行するマルケスに勝つのは、非常に難しいことだ。しかし、チャンピオンシップはとても長い。だから僕らは、最大限の努力をしなければならない」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストリアGP |
ロケーション | レッドブルリンク |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |