







バレンティーノ・ロッシは昨シーズン終盤、彼のチームメイトであるホルヘ・ロレンソがホンダのマルク・マルケスと結託し、彼のタイトル獲得を邪魔していると主張していた。
ロッシは、セパンでのマルケスとの悪名高い接触により、タイトルが決まる最終戦ヴァレンシアで最後尾からスタートするペナルティを受けた。結局5ポイント差でタイトル争いに敗れ、ロレンソが3度目のチャンピオンを獲得した。
ロッシは2016年シーズンも先頭集団に加わっているが、彼はまだ昨年の『極限の努力』のツケを払っていると考えている。
「僕には大きなモチベーションがある。もっと勝ちたいし、チャンピオンを獲得したいからね。昨年はすごくすごく惜しかったから」とロッシはMotoGP.comに語った。
「最悪だったよ。昨シーズンの終盤は不公平だと思ったからね。シーズンが終わって最初の2、3週間はキツかった。だけどモンツァラリーの後、レーシングに戻って、『OK、忘れよう』って思った瞬間があった。忘れられないけれど、忘れようってね」
「昨年僕が注いだプレッシャーとエネルギーには、極限の努力が必要だった。僕らはあんなふうに最後までレースをしていたんだから」
「もし勝てれば、いくらかエネルギーを回復できただろうけど、負ければそうはならない。そして僕にとっては、昨年は多くを注ぎ込みすぎた」
今後の目標は一貫性
前戦ブルノで2位フィニッシュし、今年のランキングでロレンソを上回ったロッシだが、彼は残り7レースでマルケスに53ポイント差をつけられている。
ロッシは、今シーズン終盤のメインターゲットは一貫性を得ることだと語っている。
「今年のチャンピオンシップを戦うポテンシャルがあるから、すごく残念だ」とロッシは語る。「アンラッキーだったし、ミスも犯したから今トップからすごく離されている」
「もしムジェロでバイクが壊れていなかったら…もしアッセンで雨が降っていなかったら僕は非常に強かっただろうし、ザクセンリンクでも雨が降っていなかったら勝利を目指して戦えただろう」
「僕らはポテンシャルがあったのに不幸にも充分ポイントを得られていない。だから次のレースの目標はこのレベルを維持すること。けどもちろん、たくさんポイントを持ち帰ることも目標だ」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |