ロッシ、”誤解”によりタイム抹消。ミシュランの厳しい走行制限を疑問視
ロッシは、フリー走行1回目のタイム抹消について説明し、ルールを誤解していたと語った。








ヤマハのバレンティーノ・ロッシは金曜日のフリー走行1回目で2番手タイムを記録。トップのカル・クラッチロー(LCRホンダ)とはわずか0.041秒差だったが、スチュワードによって、このタイムは抹消されてしまった。
ミシュランは安全上の理由から、スーパーソフトコンパウンドのフロントウェットタイヤの走行を、10周に制限していたが、ロッシはこのベストタイムを11周の連続走行の際に記録していたため、タイム抹消の裁定が下った。
タイム抹消の結果、ロッシはフリー走行1回目で20番手となり、予選Q1を戦うことになってしまうかもしれない。ロッシは、10周の制限の中に、アウトラップとインラップが含まれていると思っていなかったと語った。
「フロントウェットタイヤのスーパーソフトを試しておきたかったから、使ってみたんだ。今日は10℃だったから、タイヤは良い感触だった」とロッシは語った。
「彼らは僕に『最大で10周できる』と言ってきたんだ。だから僕は9周したんだ。問題は、彼らはアウトラップとインラップもカウントしていて、11周になってしまった。それが僕の走行を台無しにしてしまって、僕は後ろから2番目になってしまった」
「(FP3で)もしラップタイムを上げることができなかったら、これが原因で明日に悪い影響が出てしまうから、残念だ。Q1に出なければならなくなってしまう。だから、明日は天気が良くなることを願う。このような天気では、誰にとっても難しいしね」
またロッシは、ミシュランがスーパーソフトコンパウンドのフロントウェットタイヤの走行を、なぜ厳しく制限しなければならないか、わからないと語った。
「僕から見れば、レースに向けて良いタイヤだから、すごく奇妙だ」
「ブルノでこのタイヤは問題を抱えていたから、ミシュランは心配しているんだ。ブルノでは路面温度が25℃もあったし、トラックが乾いていっていたからだ」
「ここはスーパーソフトに向いている場所だ。ここじゃなければ、このタイヤを使わないだろう。実際、走ってみて良いラップタイムを記録できた。その後タイヤを見てみたけど、新品みたいだったよ」
「僕にとっては、もしこのままの状態なら、このタイヤもレースに向けての選択肢に入る。けどミシュランがノーと言ってるんだ。”10周(まで)だ”ってね」
関連:ロッシ、FP1タイム抹消。ウェットタイヤの走行制限を超過
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |