ロッシ、豪州での激闘に衝撃「これまでの”古い戦い方”を改める」
バレンティーノ・ロッシは、先週末のオーストラリアGPでの熾烈な接近戦を踏まえ、自身のアプローチを変える必要性を感じているようだ。

先週末、フィリップアイランドで行われたオーストラリアGPでは、先頭集団で熾烈なバトルが展開された。オーバーテイクと接触が頻発したレースを終え、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は自身のアプローチを変える必要性があるかもしれないと考えているようだ。
ロッシは、レース20周目にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と接触。その後はヨハン・ザルコ(テック3・ヤマハ)やアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が次々とロッシと順位を入れ替える、激しい2番手争いが展開された。これを最終的に制したロッシが2位でフィニッシュした。
レース後のパルクフェルメでマルケスと握手したロッシのライダースーツには、マルケスのタイヤの跡がくっきりと残っていた。
ロッシはオーストラリアGPでのバトルを踏まえ、競争力を維持するためには今後、アプローチを変えていかなくてはならないかもしれないと主張した。
また彼は、MotoGPライダーたちがホイール・トゥ・ホイールのバトルに臨む際の、暗黙の了解を忘れる必要があるとも語った。
「別のアプローチが必要だ」
「おそらく、僕が数年前にやっていたレースのやり方を忘れる必要があるのかもしれない。ただ怒っていても、何かを達成できるわけじゃない」
「従うべきルールがいくつかあって、その中で優先度が高いのはお互いにぶつからないことだと僕は思うんだが、おそらく僕が間違っているんだろう。たぶん、僕は少し”古い”人間なんだ。でもそれに適応しなければならない」
「今回は僕もかなり攻撃的だったし、誰かについて文句を言っているわけじゃない。何年か前、ラスト3周に激しいバトルになっていたことはあった。でも今年は、”ラスト25周”がそうなっていたんだ。それが唯一の違いだ」
激しいバトルもゲームの一部
今年、特にルーキーのザルコが攻撃的すぎるとして批判しているロッシ。ただ、今回のフィリップアイランドでは誰かが限度を超えたとは思っておらず、肘をぶつけ合うようなライディングも今やレースの一部だと認めているようだ。
「限界に近いとは思うが、誰も転倒していない」とロッシは付け加えた。
「言えることはたくさんあるが、最終的にはそれが違いを生んでいる」
「僕たちはある時点までは攻撃的になるのが正しいと思うし、イアンノーネやザルコと接触しなければならなかったとはいえ、今回は素晴らしいレースだった。マルケスとも何度か当たっているはずだ」
「これもゲームの一部だ。そう思えないのなら、家に帰るべきだ」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストラリアGP |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |