ロレンソの未勝利は12年ぶり。担当クルー「来季はもう言い訳できない」
今季未勝利に終わったロレンソを担当するクルーチーフは、来季も勝つことができなければ”受け入れがたい”だろうと語った。










2016年シーズン限りでヤマハを去ったホルヘ・ロレンソは、今季ドゥカティに加入。2007年にタイトルを獲得したケーシー・ストーナーを担当していた、クリスチャン・ガバリーニがクルーチーフを務めることになった。
しかしロレンソはドゥカティのバイクに適応するのに苦労し、厳しいシーズンを送った。表彰台獲得は3回のみで、2005年に250ccクラスにデビューしたシーズン以来初めて、未勝利で1年を終えたのだ。
チームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾがマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とタイトル争いをする一方、ロレンソはランキング7位。これも最高峰クラスデビュー以来ワーストの結果だった。
ガバリーニは今シーズンのロレンソの評価について、全体的には成功を収めたものの来季はステップアップする必要があるとmotorsport.comに語った。
「全体的にはポジティブだ。目標は時間が経過するにつれて変化していく」
「シーズン序盤は、ホルヘがバイクに自信を感じられるようにすることに力を注いでいた。しかしその後は、常にトップ5に居られるようにしなければならなかったし、最終的にはどんなレースやコンディションでも優勝争いができなくてはいけない」
「最後の数戦、彼はそれができるポジションにいた。もう2レースあればそれを証明することができただろう」
「もし来年、2017年と同じ問題を抱えたとすれば、我々は言い訳できない。もう1シーズン、今季のような戦いを強いられるのは、受け入れがたいことだ」
ガバリーニは、ロレンソはドゥカティのバイクの特性に適応しようとしている一方で、高い旋回速度を保ちスムーズに走るという、彼本来のライディングスタイルを維持していると語った。
「ホルヘは、新しいバイクの強みを活かすために、ライディングスタイルを適応させることができた」とガバリーニは説明した。
「彼は速くなるために、多くの努力をした」
「ヤマハでは、バイクがいつどんな風に反応するか、彼は完全に知っていた。そして彼は、同じことをドゥカティでも学ばなければならなかった」
「それでも彼は自分のスタイルを失っていない。彼はバイクに適応しただけで、自分のスタイルの本質を失ったわけではない」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Oriol Puigdemont |