
MotoGP 2018
「今季のイアンノーネを見て批判する人は消える」とマネージャー擁護
イアンノーネのマネージャーを務めるカルロ・ペルナットは、2018年はイアンノーネが昨年とは違う輝きを見せると考えている。











2017年にスズキに移籍したアンドレア・イアンノーネは、表彰台獲得もない厳しいシーズンを送り、多くの批判を浴びた。しかし彼のマネージャーを務めるカルロ・ペルナットは、2018年のイアンノーネは一味違うと考えているようだ。
2016年のオーストリアGPでドゥカティとして6年ぶりの優勝を果たしたイアンノーネ。ところが、スズキ移籍1年目の2017年は思うような結果を出せず終いだった。
後半こそ若干成績が上向き、日本GPではシーズン最高成績の4位を獲得したものの、スズキのレジェンドであるケビン・シュワンツからは、全力で取り組んでいないとして激しい批判を受けた。シュワンツは彼がチームのリーダーとして不適格だと断じ、チームに代わりのライダーを探すように進言している。
しかしペルナットは、イアンノーネがスズキのバイクを1年間乗ったことで経験を積み、”変身”を遂げるだろうと考えている。そして、彼のことを批判した人々は発言を撤回せざるを得なくなるだろうと述べた。
またペルナットは、彼が誤解されている理由のひとつに、イアンノーネとアルゼンチンのモデル、ベレン・ロドリゲスとの関係を挙げた。
「彼(イアンノーネ)は批判されていることをあまり受け止めていなかった」と、ペルナットはmotorsport.comに語った。
「プライベートの生活がかなり高いレベルで充実しているライダーであれば、多くの人々から嫉妬される状況が生まれる」
「人々が最初に文句を言うのは、彼がベレンと付き合っていることだというのは明らかだ。私は、彼らの関係を美しいと思っている。それに、彼がオーストリアで勝利した時、ベレンはすでに彼と一緒にいた」
「最近は、ソーシャルメディアが発達し、見たい画像が見られる。私もそれには賛成だ。しかし、それでバイクの乗り方を忘れてしまうなんてことはない」
「彼らがデートをし、それを見た人たちが騒ぎ立て、今日のメディアがそれらを弄ぶのは明らかだ。だが私は来年、多くの人が彼への見方を変えると確信している」
「バイクが新しくなり、彼はやる気にあふれている。そして彼の積極性を考えれば、トップ争いか、少なくとも重要なポジションでバトルが出来るはずだ。そして、彼を批判した人々が何処に行ってしまったか、疑問に思うことになるだろう」
ペルナットは以前、イアンノーネにはMotoGPのチャンピオンを勝ち獲る能力があると語っており、今も彼はその予想を変えていない。
「40年後に振り返った時に、昨年が私にとって最も厳しい年だったかもしれない」と、ペルナットは認めた。
「私が担当したライダーの中で、才能という点でイアンノーネは優れているひとりだ」
「(ホンダのマルク)マルケスを何度もオーバーテイクしたり、彼とバトルするなんて才能がなければできない。私は、彼が最も才能あふれるライダーのひとりだと思っている。適切なタイミングが訪れれば、彼は我々を楽しませてくれるだろう。私は、彼がタイトルを獲得できる男だと確信している」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | アンドレア イアンノーネ |
チーム | Team Suzuki MotoGP |
執筆者 | Chris Stevens |