ビニャーレス、同僚のロッシと「”想像以上”に良い関係を築けた」
ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、今季からチームメイトとなったバレンティーノ・ロッシと想像以上に良い関係を築けているようだ。

今季からヤマハに加入したマーベリック・ビニャーレスは、チームメイトとなった”生きる伝説”バレンティーノ・ロッシと、想像していたよりも良い関係を築けていると考えている。
2年在籍したスズキを離れたビニャーレスは、ヤマハに加入してすぐに速さを発揮。プレシーズンテストで彼はトップタイムを連発してみせた。
開幕してからも5戦で3勝を挙げるなど、彼は今シーズンのチャンピオン最有力候補だと考えられていた。しかしリヤタイヤのグリップ不足を解決するため、ヤマハが異なるタイプのシャシーを試し始めると徐々にその勢いを失っていった。
結局、ビニャーレスはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に次ぐランキング3位となった。一方のロッシは、トレーニング中に脚を骨折したことでホームレースであるミサノを欠場するなど、ランキング5位でシーズンを終えた。
ビニャーレスと入れ替わるようにチームを去ったホルヘ・ロレンソ(現ドゥカティ)とロッシの関係が冷え込んでいたことは有名だ。しかし今年チームが苦境に陥ったにもかかわらず、ビニャーレスとロッシとの関係は良好なままだという。
「ロッシとチームメイトになることは、正直に言ってもっと難しいことだと思っていた」と、ビニャーレスはmotorsport.comに語った。
「僕たちはすべてのことにかなりうまく対処してきた。お互いのことをリスペクトしているし、今シーズンの難しい状況も乗り越えてきた。それが非常に重要なことだ」
またビニャーレスは、ヤマハがロッシに適したパッケージを提供するために、ビニャーレスの意見を無視したのではないかとの憶測を否定。逆にシーズンを通じて、バイクが良かった時も悪かった時も、パフォーマンスがロッシと非常に似通っていたことを彼は指摘した。
「バイクが機能している時、僕たちふたりとも良かった。どちらかがレースで良い結果を出している時は、もうひとりにとっても良いレースだった」
「ヤマハを責めることなんて何もない。チームは僕に全力を尽くしてくれた。そしてそれは変わらない」
「(苦しいシーズンとなってしまった)原因の半分は、ホンダとドゥカティが良い仕事をしたからで、もう半分は自分たち自身が抱えていた欠点のせいだと僕は思う」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | マーベリック ビニャーレス , バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Oriol Puigdemont |